信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」を出版

  「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、Dr.BEAUT・ソフィーリッチ;http://www.sophyrich.com/)をこの三月八日に末広がりを期待して出版しました。

  喫茶、取り分け、茶の湯文化は鎌倉時代に禅僧・栄西によって我が国にもたらせれてから、明治時代までは男性(益荒男)を中心に発展したのです。
  今日、ワビ・サビの文化の茶の湯や茶道の始まりは、応仁・文明の乱に始まり戦国・安土桃山時代にわたる下克上の盛んな我が国が動乱による社会的に不安な時代に最も発達したのです。
  つまり、社会的に不安な時代に萌芽し、発展して、ワビ・サビといえば、茶の湯の代名詞であり、我が国の代表的な文化として今日、言葉だけは続いています。


  今日では、本来、日常茶飯の生活文化であるはずの喫茶・茶の湯は、唯単に、形骸化した煩わしい形式的な作法や仕来たりと思われるようになっています。
  しかし、近年のリーマンショックに誘発された金融危機に象徴されるように、私たちは、個人的にも、社会的にも、国際的にも、不安な毎日を過しています。
  こうした時代に、再び、安らぎと心豊かな人との絆・連帯をキーとする喫茶・茶の湯文化を、益荒男文化として、基本的な伝統を学びつつ、今日的な楽しみ方を、信天翁喫茶(アホウドリ、アルバトロス)として解説しました。

  ハイカルチャーからローカルチャー・サブカルチャーまでを取り込んで発展してきたのが喫茶・茶の湯文化であり、信天翁喫茶はノマドジー(nomadologie)文化として今日的日常に適う道を求めるのです。