信天翁喫茶記

 「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」上梓(山中直樹著、http://www.sophyrich.com/); 不安の時代の生活文化・・1


 喫茶・茶の湯、取り分けワビ・サビの文化は、不安と相互不信の時代であった応仁・文明の乱、戦国時代、安土・桃山時代に最も萌芽し、発展しました。

 一休宗純が、その詩集「狂雲集補遺」の「迷悟」で詠たっていますように、人の一生は、無始無終の迷道の心にあります。

 そして、現代は、再び、人々は不安の時代を過しています。

 山下範久「現代帝国論」にありますように、グローバルな市場・金融資本主義の時代に人々はポランニー的不安な毎日となっています。

 つまり、以下の如く、神聖と思われていた価値観に不安・不信が生じているからです。

 1)人間は、労働力として商品化
 2)自然は、土地として商品化
 3)信頼がベースの貨幣は、バーチャル化している