オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・47

 俯瞰思考;価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュ、カルチャーの界を紛らかす・・5

   オタピー日常茶飯と鮨、寿司、スシ・・3・・グローカル食文化の発展と移動式屋台様式 

 江戸前寿司の盛り込みにも、日本的美意識が働いているのだと感心しました。

 盛り込みをするに当たり、その盛り合わせる色彩配置として、種とした握りズシを祝儀袋の水引にあっての赤、白の色彩を意識して、盛り込むと言うのです。

 また、モトモト、殺菌作用を期待する熊笹を使用するに当たっても、ツル、カメなどの繊細な切り込みを行って、飾り付ける職人の粋が込められているのです。

 こうした、デリケート、繊細さは、無駄の美に込められた日本の潜在的な美意識が込められていると思います。

 以上より、立ち食い、屋台による街中でのファーストフード的なポップカルチャー的スタートをした江戸前寿司が、今日にあっては、ハイカルチャー的カウンター様式の高級鮨店、スシレストラン誕生へと『価値性の幻想』があるとなります。


 グローカル食文化発展に寄与する様式が潜んでいるのだと思います

 食文化にあって、ポップ的スタイルから、ハイカルチャー的転換、あるいは、その逆も、国の内外で、広く見出されることだと思います。

 明治以後に食するようになった、牛肉は、今日、但馬牛、松阪牛と有り難がる“ホアグラ牛”と言った方が良いような肉片への価値観の変換が起こり、過っての大トロを棄てていたのとは、逆の変転となっています。

 高級な越前ガニのメスは、セイコガニと呼ばれて、ただの隣のような価値だったのですが、昨今は、収獲量が減って、貴重品となっています。

 また、高級レストランのブランドで知られているような店でも、内実は、最近の食品偽装事件のようなことは珍しいとは言えません。

 過って、コジンマリト、コリコリであったような小さな、汚い店であっても、味は天下一品の美味しい見せが、代変わりが起こったり、経営方針の転換がなされて、拡大、多店舗展開を始めれば、『価値性の転換』が誘発されるのもシバシバです。

 既存の『価値性の幻想』が起こる可能性は、常に起こっている可能性は高いのだと思います。

 日頃から、既成概念的な一面性から脱却した多重思考で、『価値性の幻想』に陥ることの無いようにとなります。

 
 喫茶・茶の湯文化の歴史にも、「一服一銭』の庶民の喫茶様式があります。

 南北朝時代には、担茶屋と呼ぶ、移動式の茶売りが市中に出現していたのです。

 そして、今日の喫茶店に発展したのです。

 江戸前寿司の屋台売りのスシの立ち食いと共通する発展史があると判ります。

 しかし、現代の街かどでは、わが国の食文化発展に貢献した屋台方式はあちこちで制限を受けているために、ラーメンも楽しめないのが残念です。

 ニューヨークの街かどにあるような、世界各国の人たちが多様な食文化を競う屋台様式の移動式の多様な食文化をポップに触れ、味わいたいものです。

 一方で、わが国のグローカルな喫茶店寿司店、焼き肉屋、ラーメン屋などのスタイルも、スグ、消えてしまうのも困ったものです。

 活気ある庶民の群がる移動式屋台の日常茶飯化を願いたいものです。

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