ワンピース・ONEPIECEと「和せず長らう共食共生の仲間」・・4・・麦わら一味のフィエロ&フロー仲間

麦わら一味は「和せず長らう共食共生」仲間・・4・・命をかけた仲間でもけじめをつける;自分の意思をはっきりと自分の言葉で言う!

 「ワンピース・ONEPIECE」のウオーターセブン編で世界政府の秘密諜報機関CP9の攻防は、麦わら一味の「仲間とは」何たるかが理解できます。
 「阿吽」ではなく、仲間内でも、何につけてもはっきりと自分の言葉で意思を表現しなければならないのです。
 今の日本的と称する阿吽は、“自分が言葉に出して言いたくない理不尽を言わずもがなで理解せよ”との要求をして、一般人も含めた政治家などが“そんなことは言っていない”と言い訳や言い逃れにつかって責任や罪を逃れるために利用するのがほとんどだと思いませんか!
 太平洋戦争でのインパール作戦ガダルカナル島の戦いレイテ島の戦いなどで象徴されるように愚かな権力者たちが、真面目な一般人や軍人に戦略を誤った悲惨な戦闘を強いました。
 太平洋戦争でのように敗戦にけじめをつけず、戦争責任についてもドイツのようにはっきりしていません。
 つまりは、曖昧さから問題解決を不明朗にしています。

 麦わら一味は、その点、言葉で自分の意思をはっきりと意思表示をするまで、言わずもがなの“判ってくれよ!判るだろう!”との“御都合的美しい”言葉ではありません。
 常に直心の率直さが求められます。
 ルフィたちのように、仲間内の命の危険には善悪の如何を問わず助けるような一味でも、曖昧にした“わかってくれよ!”のようなけじめをつけないような仲間内ではありません。

 今回は次のようなニコ・ロビンとルフィとの自分の意思ではっきりとけじめをつけるやり取りを紹介したいと思います。
 1)麦わら一味に「死にたい」と言って「生きたい」との意思表示をしないニコ・ロビンとのシーン。
 2)ウソップが、ルフィたちに仲間としてついていけないと離脱して、再び、麦わら一味に加わる時のシーン。
 麦わら一味の「和せず長らう」仲間とはの契り、および、命をかけた真の真面目さのある仲間関係とはを知ることができます
 私が大切にしている「仲間とは」です。
 表面的な現代に氾濫する“仲間だから”とは大きな違いがあり、麦わら一味のような命をかけた言葉の約束、信頼関係とは異次元の世界だとわかります。
 「私のスキ茶寄合」がキーとする、麦わら一味のようなウイット、冗談、皮肉、思うがまま、直心の会話を常とする「和せず長らう」関係は、現代ではほど遠い関係だと思います。
 それ故に、猜疑心、信頼感のない不信の人間関係、仲間でしかない、“絆”が氾濫している日常社会だと思うのです。
 “人に好かれていい子になる”を求めず、「立場によって変わるような正義」には、ゾロのように「だからどうした!」と私は心に決めています。

 1)「自分の言葉で生きたいと言え!ニコ・ロビン!」
  ロビンは、遺跡オーネグリフを解読できる世界で唯一の天才的考古学者。
  オーネグリフに秘されたお宝を世界政府が狙い、政府秘密諜報機関CP9はロビン逮捕を使命としていた。
  ロビンは、その恐ろしさを知るCP9に捕まり、麦わら一味の命を助けようと自分自身が犠牲となって死の道を選んだ。
  しかし、ルフィたちは恐怖の強敵から救出に向かった。
  ロビンは理由を言うことなく死にたいからと麦わら一味が自分にかまうなと救出の拒否をする。
  麦わら一味はロビンが本当に死にたいと思っているのではなく、 何かほかの理由があって死にたいと言っているに違いないと救出に向かう。
  死にたいからかまうなと再三、固くなに麦わら一味に言うが、ルフィらは命がけでロビン救出に突き進む。
  いよいよ、麦わら一味がロビンの命を奪おうとする国際政府の機密機密組織CP9と対峙した時、ルフィが「死にたい」と繰り返すロビンに向かって、「生きたいと言え!」と迫ります。
 「同情なんかに命をかけない! 自分の言葉で生きたいと言え!」とルフィがロビンに迫ると、ついに堪えきれなくなって「生きたい!」と叫んでしまう。
 ルフィはニンマリと笑顔を浮かべてロビン救出のために仲間とともに強敵に挑み、艱難辛苦を乗り越えてロビンの奪い取り、救出に成功した。

 2)「仲間に戻りたいと言え!」と仲間を一度抜け出したウソップに
   麦わら一味の最初の海賊船・ゴーイングメリゴー号の船の命たる船底の骨格が崩壊の危機となり、放棄しなければならなくなった。
   ウソップは自分の幼馴染・カヤとの絆でもあるゴーイングメリー号は修理によって治せると反対して船を捨てるなら仲間を続けられないとルフィに決闘をしても船を放棄することに反対した。
  決闘に敗れたウソップは仲間を去ったが、仮面をして名前をソゲキングと変えて、ロビンの救出に参加して戦った。
  麦わら一味の内でも、真っ正直なルフィとチョッパーの二人だけはソゲキングがウソップだ、と最後まで気づかないほど単純、素直な心を持っているところが面白くて可愛い。
  ロビン救済に当たって、ウソップもゴーイングメリー号が修理不能だと知り、CP9との命をかけた攻防戦に加わって、再び、麦わら一味に戻ろうと離脱したことを後悔する。
  ウソップは、一味たちが戻るようにと言うことを期待し、麦わら一味のみんなも戻ることを期待した。
  その離脱戻るシーンの紹介です。
  ウソップ「前ばっかり向いて生きてはいけない」「弱い仲間はつぎからつぎへと捨てていく」(麦わら一味は仲間になった人は誰も捨てない。ウソップが最初で自分から離脱したいと言い出した)「意見が違って一緒に行けない」「俺は仲間を止める!」と言ったのです。
  何やら、仲間内では一番普通人に近いウソップの口を借りて、今日よく聞く“自分は悪くない症候群”を示唆していると読み取れて面白いと思います。
  そして、戻りたい時のシーン。
  ルフィがウソップが戻ってきたのを見て喜ぶとゾロが言います。
  「間違っても下手にでるな!アイツが頭を下げてくるまで仲間と認めない。こんな奴でも(ルフィのこと)いざと言うときにはコイツを立てないと船長を認めない。何にもけじめをつけずに仲間に戻れるか!一味を抜けることがそんなに簡単なことか!」。
 ゾロは無口であっても肝心な時はキーを言う!
  ウソップは、それまで麦わら一味が仲間に戻ってくれと頼むことを前提にいろいろ言い訳を考えていたにもかかわらず、次のように言います。
  「ゴメン。意地を張ってゴメン。オレが意地を張って悪かった。オレを一緒に居させてくれ。もう一度オレを仲間に入れてくれ!」と。
  ルフィはすぐさまゴムゴムの手を伸ばして天下一の船大工・フランキー(このシーンの直前に仲間に加わった)が精魂込めて造船した海賊船・サウザンドサニー号の甲板に引き寄せて何の屈託もなく抱き合い泣きあって仲間への復帰を喜び合います。

  命をかけた直心の「仲間とは」です。
 フィエロ&フロー仲間には、私がスキ茶寄合の心がけとする風狂風雅清雅」が大切だということです。

  
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