健康寿命&平和寿命は二足歩行&肉食・雑食がキー・・1

 私たちが今日的人類の進化を遂げたのは二足歩行と肉食・雑食を共食共生生活をしてきたからです。
 宇宙は、最近、137億年前だと考えられてきましたが138億年前だと発見されました。
 宇宙環境、人類史についても次々と新しい発見がなされています。
 茶文化も同様です。
 共食共生文化には喫茶文化は肉食・雑食とともに大きな意味を持っています。
 そこで、今日的な健康寿命&平和寿命をますために人類の発展しから考えてみます。 


 二足歩行を始めていたのは、アフリカで発見された370万年の猿人・アウストラロピテクスが残した水飲み場に向かう親子の生痕化石によって明らかになっています。
 そのアウストラロピテクスの脳は450ccでした。
 私たち人類・ホモ・サピエンスは700万〜600万前を起源とする猿人、類人猿、ホモ属と続く最後の生存者となったのです。
 16万年前に起源するホモ・サピエンスの脳は1400ccまで大きくなったのです。

 人類最古の先祖がスタートしたのは600〜700〜400万年前にチンパンジーの祖先と枝分かれしてからです。
 当時の脳の大きさは350ccでチンパンジーとほぼ同じだったのです。
 しかし、二本足歩行ははじめていました。
 つまり、初期の人類先祖は脳の知性が発達する前に二本足歩行を始めたことになります。
 そして、その後の人類進化が誘発されたのです。
 
 その理由は次のように考えられています。
 1)二本足歩行によって両手が自由になることはその後の道具の開発にはキーとなった。
 2)二足歩行は四足歩行と比べると消費エネルギーは四分の一の25%となり、大きな省力となった。
   二本足歩行は食料不足など厳しい環境下で効率が良かったのです。
 3)脳が消費するエネルギーは一日400キロカロリーを必要とする。
   体全体が必要とするエネルギーの20%を消費する。
   つまり脳は最も多くのエネルギーを必要としているのです。
 4)肉食動物が食べ残した肉、エネルギー効率の良い二足歩行と自由な両手を使っての狩りによる肉食。
   肉食は、カロリーや必要栄養素の接種が植物食より著しく効率が良い。
 5)二足歩行により自由となる両手を使って歩きながら栄養豊富な肉を食べたり、貯蔵を行った。
   飢餓にも有利。

 手が自由になる二足歩行と肉食によって、優れた栄養素&カロリー摂取とエネルギー消費効率の良い補給が出来るために、脳に十分な栄養素とカロリー供給ができた。
 つまりは人類の進化の連鎖となる大脳の発達のキーとなった。
 加えて、食事に必要な時間を短縮できるようになり自然環境や周りに目を向ける余裕が生まれた。

 四足歩行の肉食動物では適わなかったが、人類の先祖は脳を大きく成長させることで来たのです。
 大きな脳は知性の発展となったのです。
 知性と自由になる両手を使って道具の工夫と火を起こすことを行うができるようになったのです。
 
 200万年前には直立歩行ができるホモ・ハビリスが誕生。
 脳は700ccとなり、石を使って手製の道具や武器を作り大きな動物を狩猟で切るほどに進化していました。
 知性は発達して道具を使う工夫ができるようになり、骨から肉を削ぎ落すための石を鋭利に削ったのです。
 つまり、石の包丁を工夫する知恵が発達したのです。
 道具を最初に用いたホモ・ハビリス(「器用な人」の意味)は人類史上で最初のホモ属となりました。
 手を器用に使える運動機能が発達して道具を作ることが可能となったのは目と手が
連動して働かせる能力が発生する進化を遂げたことを意味します。
 その脳はますます大きくなって進化するスピードが上がりました。
 脳の大きさはアウストラロピクス(350〜450cc)の2倍ぐらいに大きくなっていたのです。
 また、他の哺乳類の4倍ぐらいの脳の大きさになっていました。
 400万年前にチンパンジーの祖先と枝分かれしたとすれば200万年の期間で脳は急速に大きくなり道具を工夫するほどに知性は発達したことになります。 
 
 150万年前のホモ・エレクトスになると脳は1200ccにまで大きくなっていました。
 そして、焚火の跡を残しています。
 火を起こすために火打石(50万年前)を使い、その跡を残したのです。
 火によって巨大な肉食動物を追い払うことができるようになり、肉を加熱して食べることを知りました。
 そして、お互いに協力して厳しい自然と向き合うようになる集団が発生して共食共生する発展を遂げたのです。

 脳を進化させるには、今も変わらず、肉が一番なのです。
 さらに、火を使えるようになり、“料理”によって消化しやすくなり、さらに効率よくエネルギーや栄養素を吸収できるようになったのです。
 ホモ・エレクトスは100人ぐらいの集団で暮らすようにもなっていました。
 先の尖った鋭利な石器を用いて集団が協力して狩りをするような知恵も発達していたのです。
 つまりは、意思疎通を意味するコミュニケーションが取れるようになっていました。
 ・安全な集団生活
 ・持ち運びできる道具の工夫によって、動物や主食の肉以外の食料も求めて移動を開始しています。
人類最初のアフリカを出た移住者となったのです。 
 ・火を使えるようになり、栄養条件が良くなり寿命も30歳ぐらいの平均寿命になっていたようです。

 二本足歩行と肉食がエネルギー効率よくなり、肉食による栄養補給が脳の進化と手の利用を誘発したことが如何に重要だったかがわかると思います。
 今も変わらず人類史で、二足歩行による省力化と手の使用、肉食が栄養素とカロリーを脳に供給できたこと極めて重要だったと理解できると思います。

 35万年前になると今日の人類たるホモ・サピエンス誕生前にアフリカ、ヨーロッパ、アジアなどに広く分布していた複数の人類種(ネアンデルタールやクロマニオン人など)が現れました。
 ネアンデルタール人は次のような進化をしていたのです。
 死者を弔い来世の幸せを願い、人類最初の楽器として笛を鳴らして埋葬する心を持つように失火しました。
 仲間と言葉を交わす進化を遂げていました。
 同時に、高い知能と知性の発達による文化を持つようになり、役割分担が発生して上下関係、今日の格差社会の発生を伴ったのです。

 参考資料
  1)クリストファー・ロイド著(野中香方子訳)「137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史」文芸春秋、2012年
  2)クリストファー・ロイド著(野中香方子訳)「137億年の物語 ビジュアル大年表」文芸春秋、2013年
  3)リチャード・ランダム著(依田卓巳訳)火の賜物ー人は料理で進化した」NTT出版、2010年 

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