「ONEPIECE」とヒューマニズム・・6

 シラホシ姫・Princess Shirahosiは「泣き虫だが弱虫」ではない・・4・・
 シラホシ姫とオトヒメ王女・Qeen Otohimeとの約束・・1

 オトヒメ王女はリュウグウ王国の王女でシラホシ姫のお母さんです。
 オトヒメ王女は魚人島が深海にあるために太陽の光が直接に届きません。
 そのために、魚人島を地上に浮き上がらせようと必死に努力しているのです。

 地上に浮き上がるためには魚人と人類との長年にわたる怨念的な対立を超えて和解できなければ不可能なのです。
 魚人島民たちも人間の海賊達に襲われるために人類には敵意を持っています。
 つまりは、魚人島民にとっては、海賊だけしか知らないのですが、人類とは海賊だったのです。

 しかし、魚人島民は人間たちと仲良くならなければ地上には浮き上がることができません。
 そのためにオトヒメ王女は、人間は海賊団たちのように強奪する怖い人たちばかりではないことを必死に訴えて魚人島民達に理解してもらおうと連日広場に出て説得に努力しているのです。
 オトヒメ王女の熱意と行動に理解する人たちが表れて署名をする魚人たちが増えてきました。
 まずは、子供たちが王女を理解したからです。
 怨念や過去にとらわれない子供の方がシラホシ女王の心と行動に素直に感じたのです。

 しかし、新魚人海賊団の船長・ホーディー ジョーンズ(Hody Jones)は人類に対する憎しみと敵意は尋常ではありません。
 魚人の方が人類より進化した能力とパワーを持っていると水中では息を吸うことができない人類と仲良くなって地上まで浮かぶ必要はないとオトヒメ王女の願いとする人類との融和どころか奴隷にしようとしているのです。

 シラホシ女王に賛同する人たちがあらわれて、信認して署名をするようになり、集めることができるようになりました。
 それをよく思わないホーディー ジョーンズはオトヒメ王女がサインをする公衆の面前で“人間に殺される”場面を装う仕掛けを企みます。


 オトヒメ王女の広場での説得演説の一場面を英語で示します。
 英文は「ONEPIECE」New World編( Viz Media) からの抜粋です。
 「We have only come into contact with a very small group of humans !」
「The humans do come to this island are of the "pirate" variety ! Bear this in mind !」(by Jimbei)
「We still know little about them !」
「We must move this kingdom to the surface in the sun !」
 「I need each and every citizen to sign the petition !」
 私たちが今なお心しなければならない大切なことを言っていると思います。
 一面的な知識と経験や情報によって判断する危険性は周りで氾濫しているのです。
 権力者や特定集団による操作は珍しくありません。
 「ONEPIECE」では作られた“正義”に惑わされている民衆や地域の民衆の姿がしばしば出てきます。


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