『臨床喫茶学クリニック』・・ケガレ・ケ・ハレの生活律喫茶・茶の湯・・4

  Λ(ラムダ)喫茶・茶の湯・・2・・神仙・仙薬による無縁社会のケガレ・ケ・ハレの生活律

 ワタシ流日本社会の喫茶・茶の湯誌・・2・・The brighter the dreams,the darker the shadows they cast!


 「The brighter the dreams, the darker the shadows」はNHKテレビ(Eテレ)の「リトル チャロ2 英語に恋する物語」でのナムタカ(Numtaka)の言葉!

今回はΛ(ラムダ)喫茶・茶の湯の理解を深めるために、無縁社会にあっての夢を求める「出入りが自由」な無縁と有縁関係の繋がりの素晴らしさを話題とします。

 Λ喫茶・茶の湯が必要条件とする「価値観による選択の自由のある繋がり」を「リトル チャロ」から学べるからです。

 「リトル チャロ2」はニューヨークで迷子となっての冒険物語りについでの第二段たる、ミドル・ワールド(The Middle World、間の世界)の物語で、現在は昨年の再放送中ですが英語の勉強と内容を楽しみにして観ています。

 私にとっては英語の勉強に加えて、「無縁の世界での繋がりとは」と「ダークエネルギー社会とは」を学ぶことが出来るのです。

 ナムタカの言う「the darker the shadows]は、「the brighter the dreams」の反エネルギーでもあり、大宇宙のダークエネルギーが内包しているエネルギーと通づると思います。

 ダークエネルギーアインシュタインが想定したΛ(ラムダ)力たる反重力の加速をしながら膨張するエネルギーであり、輝く超新星をわれわれが観測できる自然の摂理なのです。

 私達が成さんとする夢や志が大きければそれだけ乗り越えなければならない幾多の課題が生じます。

 そうした困難に直面、遭遇して、白黒、善悪などで一面的な既存の価値観やご都合に縛られて前例がないからと思考停止をしてはならないのです。

 黒はあらゆる色を吸収した色であり、白は逆だと言うことであり、人間が懐く一元的な善悪とは区別して心を開いて自由で多様な価値観をもって考える必要があります。

 利休が黒茶碗を好み、秀吉は嫌ったと伝わりますが、それぞれが別次元の感性や基準が働いたに過ぎません。

 無縁社会ダークエネルギー社会とはを如何様に考えるかは自分の因習性、先入観思考や価値観を知る勉強になると思います。

 それ故に、私はナムタカのソフィーナな発言を一言たりとも聞きもらさいないように「英語の勉強」に集中です。


 日本生まれの子犬・リトル チャロは不幸な行きがかりによって母親の乳を飲むことなく離れ離れとなり無縁の世界に放置されながらも、雪の降る日に幸いにも死ぬ寸前に母親を失った翔太少年に救われて可愛がられ、有縁の関係となりました。

 「リトル チャロ2」では、チャロを助けようとして瀕死の大怪我をした翔太少年の魂はミドル・ワールド(The Middle World)に行ってしまい、チャロは翔太を追いかけて自ら果敢に飛び込んで救出しようとする物語です。

 ミドル・ワールド(The Middle Warld)は「間の国」と名づけられています。

 「間の国」の世界は、現世(The World of the Living)と死の国(The World of the Dead)との間に位置する世界で現世に心残りのある人たちの魂がサマヨウ世界なのです。

 瀕死でも生きた肉体であれば、生きる意欲が強ければ、再び現世に戻ることが出来るのですが、肉体が死んだ状態では「間の世界」で魂の心残りがなくなれば「死の国」に行かなければなりません。

 チャロは五体満足でありながら瀕死の翔太を救うために危険を省みることなく捨て身で「間の国」に飛び込んだのです。

 「リトル チャロ2」の物語は、「間の世界」で展開されるチャロと翔太が出会うのを妨げる物語で一面的に言えば“悪者”も存在する無縁世界です。
 “悪者”にも、果たさなければならない“立場”がありですが、ここでは話が複雑になりますから止めとします。


 物語の展開は次のように終わります。

 ランダ(Randa)と言う謎の小悪魔的な生き物がチャロや翔太少年を死の国へ導こうと何かとカドワカシます。

 しかし、最後は苦難を乗り越えてチャロと翔太少年が現世の世界に戻ろうとする時にランダは“龍”に変身して正体を現して巨大なエネルギーを発して死の世界に引っ張り込もうとしましたが、「間の世界」での無縁の出会いと繋がりに助けられて現世世界への生還に成功!

 チャロとの現世での別れが心残りで「間の世界」に留まっていた母親のカノン(Kanon)の決死な“龍”との戦いや狩りも出来ないほどの臆病だったチータの子ドゥーマ(Duma)の協力によってチャロ、翔太と共に現世に戻ったのです。


 本年、ノーベル賞に輝いたダークエネルギーの世界は、私には神仙で強力な反エネルギー世界でもある「間の世界」と重なるのです。

 ワタシ流に言えば「間の世界」は「ケガレの世界」!

 超新星の輝きとダークエネルギーの世界には、速度を上げながら膨張する大宇宙での生きとし活けるものや物質のすべての存在には人間基準の善悪を超えた無縁の繋がりがある神仙エネルギーを感じます。

 私は、物語にでてくるナムタカ(Numtaka)の発する言葉に神仙なケガレの生活律の摂理を感じて学んでいます。

 臨床喫茶学のテーマとなります。

 ナムタカは「鳥と人間の中間のような姿をした謎の生き物。ミドル・ワールドに1万年も住む長老のような存在で、宿を営んでいる」のです。

 ナムタカは、「間の世界」に来る現世での心残りの魂を持ったすべてに無縁の優しい眼差しを注いでいます。

 「間の国」に迷い込んだチャロを街が一望できるところに導いて、翔太少年を探すチャロにナムタカは、「No dream comes true if you do not believe」と勇気づけている時に「Start believing it  Believing in yourself  You'll get by,my friend  I've got my eyes on you」の音楽が流れるのです。

 赤いメスの美しい渡り鳥ハシボソミズナドリの心残りの魂に、ナムタカは「Dreams have dark sides]を教えながら「Dreams are beautiful and bright. But the brighter those dreams,the darker the shadows they cast」と元気付けました。

 神より永遠の命を与えられたナムタカはチャロに「To live...is to have limited time to follow your dreams,even when it's hard」、「Life is beautiful because it ends. Nothing lives that does not die」と永遠の命を得るよりは有限の寿命があることの大切さを説いています。

 「Limited time to follow your dreams」にあって「The future is yours. Never give up!」を無限にスピードを上げて無限に膨張する大宇宙の神仙なダークエネルギーに満ちた無縁の世界での生き方だと教わり、学んでいるようです。


 無縁社会での偶然、無作為の出会いから心の交流の道が生まれ、新しい関係、繋がりが開かれると判ります。

 無縁、有縁であれ、それぞれが夢、志や目標を持って閉ざされた心でなければ、超新星が明るく輝く大宇宙での膨張力のように次々と人の倫(なかま)の繋がりが膨らむのです。

 格物致知による宇宙普遍の真理に適う道を求めてΛ喫茶・茶の湯は「The brighter the dreams,the darker the shadow they cast!」。


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