喫茶と健康で文化的な生活への道;:「臨床喫茶学」のための「信天翁喫茶」・・7

Dr.BEAUT(Dr.ビュート)流ダイエット法;低コレステロールは危険・・7


「淡食麁茶の今日的な意味・・健全な身体に健全な精神が宿る生活実践力を得るために

 「臨床喫茶学・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な実践生活を学ぶ」

 信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどのネットで販売中。アップルのアップストア(App Store)の電子書籍としても販売している)


 「まとめ;病気別の総コレステロール値と死亡率の増減」


 今回は、コレステロール値の高低と病気別の死亡率の高さを、脳卒中、心臓病、ガン死がコレステロール値とどのような関係にあるかをまとめて見ます。

 死亡率の順位を今までM−Aと示してきた結果で示します。

 M-Aグループでは、年齢、最高血圧、HDL-コレステロール、禁煙の有無、飲酒、BMI(体格指数)による影響がでないように補正が行なわれているグループですので、コレステロール値の高低による死亡率の差がハッキリする結果が得られるからです。

 前回と同様に、調査開始後5年以内の死亡者は除いたデータです。

 また、M-A は年齢、最高血圧、HDL-C,喫煙、飲酒、BMIで補正したデータを示します。

 M-A でのデータが他の死亡に関連しそうな原因を除いた一番、コレステロールの影響を浮き彫りにした結果を示すことになります。

 今回も、コレステロール値についても前回と同様で、G1;160mg/dl未満群、G2;160〜200mg/dl未満群、G3;200~240mg/dl未満群、G4;240mg/dl以上群を示します。

g
  病気別に見るコレステロール値の高低と死亡順位 

 病気名      死亡率高さ順位とコレステロール値(G1〜4参照)
                 男性            女性
              1  2   3   4        1  2   3   4

 脳卒中       G1  G2  G3  G4       G1  G4  G3   G2

 脳出血       G1  G4  G2  G3       G1  G4  G3   G2 

 脳梗塞       G3  G2  G1  G4       G4  G3  G2   G1


 心臓病       G4  G1  G3  G2       G1  G2  G4  G3 

 心筋梗塞     G4  G2  G1  G3       G1  G2  G4  G3

 心不全       G4  G3  G1  G2       G1  G4  G2  G3 


 ガン         G1  G3  G1  G4       G4  G1  G3  G2         

コレステロール値と死亡率が高くなるグループと低くなるグループについて男女別のまとめ

 コレステロールが一番低いグループ(G1)が死亡率が最高となる病気

  男性; 脳卒中脳出血、 ガン
  女性; 脳卒中脳出血、 心臓病、心筋梗塞心不全

 コレステロールが一番高いグループ(G4)が死亡率が最高となる病気

  男性; 脳梗塞、 心臓病、心筋梗塞心不全
  女性; 脳梗塞、 ガン 


 コレステロールが一番低いグループ(G1)が死亡率が最低となる病気

  男性; 無し
  女性; 脳梗塞

 コレステロールが一番高いグループ(G4)が死亡率が最低となる病気

  男性; 脳卒中脳梗塞、 ガン
  女性; 無し


 男女別で同じ傾向になる病気

  ・男女ともに、脳卒中脳出血は、低コレステロール(G1)で死亡率が最高だと判ります。

   つまり、コレステロールは男女危険だとなります。

  ・男子では、ガンは、低コレステロール(G1)で死亡率が最高だとわかります。

  ・女性では、心臓病、心筋梗塞心不全は、低コレステロール(G1)で死亡率が最高だと判ります。

 以上より、低コレステロール(G1)で死亡率が高くなる危険は、男子では、脳卒中脳出血、ガンであり、女性では、脳卒中脳出血、心臓病、心筋梗塞心不全です。

 男子では、脳卒中脳出血、ガンの危険性が高い人では低コレステロールは避けた方が良いとなります。

 一方、女性では、脳卒中脳出血に加えて、心臓病、心筋梗塞心不全の危険性がある人では、低コレステロール
は要注意だとなります。


 逆に、高コレステロール(G4)で死亡率が高くなる危険は、男子では、心臓病、心筋梗塞心不全であり、女性では、脳梗塞とガンです。

 男子では、高コレステロール(G4)は心臓疾患の危険性がある人は避けた方が良いとなります。

 女性では、高コレステロール(G4)は脳梗塞とガンの危険性がある人は避けた方が良いとなります。


 心臓疾患については、男女で注意すべきコレステロール値は、逆の傾向にありますから、男子ではコレステロールは低めに、女性では、高いのが良いとなります

 ガンについては、男子では、コレステロール値は高めに、女性では、高めも低めも要注意だとなります。

 ガンについては、男女間で発病するガンに相違があるからと考えられます。


 以上より、それぞれの人が予想される病気の危険を考慮して、コレステロールが高め、低めを考える必要があるということです。

 コレステロールは低めが良いと医薬品を飲んだり、コレステロールをワザワザ除いた低コレステロール食品や食材、さらに、“コレステロールを下げると称するサプリメント”などと逆効果になる人も少なくないのです。

 食べることはエネルギー源と機能性栄養素を含んだ食品・食材を美味しく、楽しく、それぞれの好みで食べ、その上で、個別の人の病気を含む特殊性を考慮するが必要条件とするがレッスンワン!!