喫茶と健康で文化的な生活への道;:「臨床喫茶学」のための「信天翁喫茶」・・4
・Dr.BEAUT(Dr.ビュート)流ダイエット法;低コレステロールは危険・・4
「淡食麁茶の今日的な意味・・健全な身体に健全な精神が宿る生活実践力を得るために
「臨床喫茶学・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な実践生活を学ぶ」
「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどのネットで販売中。アップルのアップストア(App Store)の電子書籍としても販売している)
「血中総コレステロール値と脳卒中,脳出血、脳梗塞)で死亡する危険」
今回は、血中の総コレステロール値と死因との関係の内で、脳卒中で死亡した人についての検討とします。
そこで、脳卒中、脳出血、脳梗塞それぞれに分けた結果を、コレステロール値と死亡の危険との関係を男女別の結果を取り上げます。
概略についてまとめますと次のようです。
脳卒中については、男女ともに低コレステロールが危険だと判りますが、脳出血で死亡が増加するとの結果です。
取り分け、女性で脳出血の増加が著しいと判ります。
前回と同様に、C は調査開始後5年以内の死亡者は除いた全員の補正なしのデータ。
A-A は年齢で補正したデータ。
M-A は年齢、最高血圧、HDL-C,喫煙、飲酒、BMIで補正したデータを示します。
M-A でのデータが他の死亡に関連しそうな原因を除いた一番、コレステロールの影響を浮き彫りにした結果を示すことになります。
今回も、コレステロール値についても前回と同様で、G1;160mg/dl未満群、G2;160〜200mg/dl未満群、G3;200~240mg/dl未満群、G4;240mg/dl以上群を示します。
低コレステロールが危険だと主張するデータや論文について、今までに反対派の低コレステロールが良いとする人たちが攻撃ポイントとしてきた主な主張が覆された結果を示すデータとなっています。
血中総コレステロール値と脳卒中、脳出血、脳梗塞で死亡する危険
G 男性 女性
C A-A M-A C A-A M-A
G1 1.23 1.28 1.21 0.83 1.41 1.84
G2 1 1 1 1 1 1
G3 0.92 0.98 0.99 1.37 1.19 1.29
G4 0.75 1.02 0.98 1.53 1.40 1.52
G 男性 女性
C A-A M-A C A-A M-A
G1 1.93 1.92 1.96 2.18 3.41 3.86
G2 1 1 1 1 1 1
G3 0.65 0.69 0.68 2.22 1.97 1.94
G4 1.79 2.10 1.76 3.28 2.92 2.15
G 男性 女性
C A-A M-A C A-A M-A
G1 0.84 0.85 0.79 0.23 0.44 0.57
G2 1 1 1 1 1 1
G3 1.56 1.59 1.55 1.06 0.99 0.90
G4 0.48 0.58 0.65 1.08 1.06 1.17
以上より、結果のまとめは次のようになります。
一番コレステロール値と死亡率との関係がハッキリするグループ、つまり、ガン、脳卒中、心筋梗塞の既往歴がある人たち、肝疾患死亡者を除いた人たちのグループたるM−Aで判定しますと以下の如くです。
・ 脳卒中(脳出血プラス脳梗塞)では、男女とともに低コレステロール群(160mg/dl)による死亡の危険が増すとの結果です。
・ 脳出血では、男女ともに低コレステロール群(160mg/dl)で死亡の危険が増すとの結果ですが、女性で、その危険は顕著に増すとの結果です。
女性では、3.86倍となり、女性では特に、低コレステロールには注意が必要との結果だとなります。
・ 脳梗塞では、男女ともに異なった特徴があります。
男性では、脳梗塞の危険はコレステロール値が200〜240mg/dl)で最も死亡の危険が増すとの結果です。
つまり、正常コレステロール値と言われる領域で最も危ないとなります。
女性では、コレステロール値が240mg/dl以上の高コレステロール値が危険となりますが、あまり顕著な増加とは言えないようです。