「臨床喫茶学」のための「信天翁(シンテンオウ)喫茶」・・51

Dr.BEAUT(Dr.ビュート)流ダイエット法と評価の高いダイエット法との比較;アトキンス、オーニッシュ、ゾーン、ラーン、地中海、低脂肪食・・13・・ダイエット法と必要カロリー(エネルギー)、栄養素摂取の決め方を学ぶ・2・エネルギー必要量


「淡食麁茶」の今日的な意味・・44・健全な身体に健全な精神が宿る生活実践力を得るために・33・・

 「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な実践生活を学ぶ・・51

 信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどのネットで販売中。アップルのアップストア(App Store)の電子書籍としても販売している)

 エネルギー必要量

 エネルギー必要量は、人が一日に必要とする摂取すべきカロリー量を示します。

 人それぞれの体重、運動量、男女の性別、糖尿病などの病気、筋肉質の体形であるか、ストレスなどの精神状態によっても消費されるエネルギー量は変わることになります。

 1)エネルギー成分となる炭水化物、脂肪、蛋白質を食べることによる摂取エネルギー量が消費されるエネルギー量よりも多ければ、体内に蓄積されて体重が起こって体重は増加して肥満を誘発することになる。

 2)しかし、消費されるエネルギー量が摂取エネルギー量より多ければ、体重減少となってやせるとなる。
   

 1)2)の体重の増減の原則は、つまり、痩せるも太るも、人体は、物理法則たるエネルギー不滅の法則に従うとの大原則を忘れてはならないということです。

 但し、勘違いしてはならないのは、口から食べたとしてもエネルギー成分として消化吸収されたエネルギー量・カロリー量がどうかの意味で、食べても消化・吸収されずに排便されたり、嘔吐によって体外に排出、放出されてしまえば食べたとの意味にはならないとなります。

 その上で、人が必要とする1日エネルギー量を予想するするための目安量の算出法があり、推定エネルギー量と言います。

 推定エネルギー量は、年齢、性別、身長、体重、身体活動レベルを考慮して決めます。

 そこで、よく話題となる基礎代謝量は、年齢、性別、身長、体重を含んだ身体活動レベル、つまり、運動等によるエネルギー消費を除いた、必要とするエネルギー消費量を意味します。

 推定エネルギー算出法

 推定エネルギー算出法は次のような計算式によって計算します。

 推定エネルギー必要量=基礎代謝量(kcal)x身体活動レベル+エネルギー蓄積量(kcal/日)

 ここで、エネルギー蓄積量(kcal/日)は、体重増加・太るを目的とした場合はプラスにしなければならず、体重減少・痩せを目的とする場合はマイナスにする必要があるとなります。

 体重減少を目的とするダイエット法で、カロリー制限がある場合はエネルギー蓄積量はマイナスにするためとなります。

 しかし、カロリー制限がなく体重減少が可能となる為には、消化吸収や栄養学的理由、身体活動レベルや基礎代謝量が関係して結果として、エネルギー蓄積量がマイナスとなるのです。
 

 (1)基礎代謝 

  基礎代謝量(kcal/1日)=基礎代謝基準値(kcal/kg体重/1日)x基準体重(kg)

  基礎代謝量とは、体重1キログラム当たりの安静仰臥位の覚醒した状態で快適な室内で早朝空腹時に使われるエネルギー量を測定したものが基礎代謝基準値とされています。

 現在のところ、我が国、日本人の基礎代謝基準値は2005年版の日本人の食事摂取基準値を基にして、性別、年齢別の基礎代謝量測定値を考慮して決定されています。

 つまり、日本人の基礎代謝基準値は、性別、年齢別、身長、体重や体形などによって変わることになり、時代の変化を受けることになり、決定的な値ではないということです。

 同じ体形、体重でも、筋肉質の体幹筋が豊かな人か脂肪体質の人とは基礎代謝基準値は異なります。

 筋肉質の人の方が基礎代謝基準値は多くなりますので、脂肪体質の人より沢山食べても消費されるエネルギーは消費されてしまって、蓄積エネルギー量は少なくなるということです。

 つまりは肥満誘発には差が出るとなり、筋肉質の巨漢の人は、脂肪肥満の人より沢山食べても、いわゆる肥満誘発とはならないとなります。

 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書による『2010年度版・日本人の食事摂取基準』(第一出版)によると以下のようです。

 数値は、基礎代謝基準値;kcal/kg体重/日、基礎代謝量;kcal/日を示します。


  年齢           性別

          男性                    女性

       基礎代謝基準値  基礎代謝量   基礎代謝基準値  基礎代謝
 
 1−2    61.0       710       59.7        660

 3〜5    54.8       890       52.2        850

 6〜7    44.3       980       41.9        920

 8〜9    40.8      1120       38.3       1040

10〜11   37.4      1330       34.8       1200

12〜14   31.0      1490       29.6       1360

15〜17   27.0      1580       25.3       1280 

18〜29   24.0      1510       22.1       1120

30〜49   22.3      1530       21.7       1150

50〜69   21.5      1400       20.7       1110

70以上    21.5      1280       20.7       1010


 以上より、基礎代謝基準値は、若いほど沢山のエネルギー量を必要としているが、体重が低いために基礎代謝エネルギーは結果としては低いとなります。

 つまりは、乳幼児時代は盛んに新陳代謝が行なわれて成長していると判ります。

 乳幼児の基礎代謝量は成人の半分となりますが、シッカリ食べさせることが必要だということです。

 基礎代謝量が最も高くなるのは、男性では15〜17歳で1580kcalであり、女性では、12〜14歳で1360kcalとなります。

 それ以上の年齢では次第に基礎代謝量は低下していくことになります。

 つまりは、新陳代謝の基礎エネルギーは低下すると判ります。

 年齢がすすんでも、基礎代謝基準値や基礎代謝量が高いレベルにある人は、表向きではない“若さ”のある“人”だと言えることになります。

 自分の基礎代謝年齢が何歳に相当するかは、若さのパラメーターとして重要!!

 ダイエット法の優劣は、体重は減らせども基礎代謝基準値を高める方法を選ぶが賢い!!! 


 Dr.ビュート流(Dr.BEAUT流)ダイエット法が体幹筋力の増強と新陳代謝を活発に営み続けるためにキーとなる動脈血管の老化たる動脈硬化を防ぐことが重要としている理由です。

 動脈硬化の状況を推察するために動脈硬化因子マーカーを低下させるダイエット法が重要と言うことです。