臨床喫茶学・・レトロ・モダンの喫茶ワールドでライフスタイルを学ぶ・・10
日本の国の成熟とはを考える・・8・・レトロ・モダンの笑い劇美芸家・小林賢太郎
私は、既成のコント、寸劇、演劇などではくくれない、自作・自演の鶴見俊輔が言う限界(Marginal)を設けることのない、小林賢太郎の知的でもあるレトロ・モダンの笑い劇が好きです。
日本の未成熟ー成熟を見据えた人々の深層心理に迫りながらの癒し、幸せにする笑いをキーとする美芸家!!
間違いなく世界を見据え、レトロの日本の伝統的な芸能や芸術を理解した上でのモダンの在り様を感じさせます。
私は、日本の美意識たる最小限・単純化の美芸の追求が素晴らしい。
白黒世界の美意識を基本としています。
軽妙で意味深な無言劇や言葉遊び。
トランプマジックや小道具を用いたガセットショーやアナグラムなるひらがな、カタカナによる言葉遊びにマンガと思わせぶりな音楽。
Padleなる映像マジックと人為の界を紛らかし、ハンドマイム(handmime)の手わざの妙にはチャプリンを思い出させます。
「Hana-Usagi 01−04(鼻兎)」のマンガ本も出版しています。
ラーメンズによる「日本の形」(DVD)、「TEXT」(NHKでの放送、DVD)やポツネン(POTSUNEN)活動たる「○ーmaru-」、「Drop」、NHK放映の「笑劇開演」(DVDあり)を観るとコント、寸劇、お笑い、マジック、トランプによるマナグラムなる言葉遊び、パントマイムや道具、マンガ、影絵・錯覚、映像、音楽をこなし、日本の能や歌舞伎のみならず、茶華道、和歌、俳句、日本語の特徴や日本人の行動様式の理解に加えて絵巻、日本画の何たるかも知った上での創造的活動をしていると判ります。
それ故に、彼こそは日本の能、歌舞伎などの伝統芸能に継ぐモダンの日本の新たなる芸能・アートの世界を創造する人物だと期待しているのです。
私は公演のみならずテレビ番組も深夜に及んで観ますし、DVD、小林賢太郎戯曲集やグッズも買うほどのファンです。
観客には女性が多く、女性の感性の素晴らしさ、良さだと思いますが、公演が終わった後の観客による拍手はお義理でないと判ります。
我が著書「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」には次のように紹介しています。
『 ラーメンズ・ポツネン・笑劇の戯曲作家たる小林賢太郎にも注目です。
日本の伝統的な絵画表現の「異時同図」の概念から発展させた言葉と行為に注目した「異意同音」や「異為同 音」のみならず、日本の伝統文化の茶華道、和歌、俳句、能や歌舞伎などを理解した上で、未来的方向性を示唆 しており、日本の伝統芸能のレトロ・モダンで、グロースカル(growthcal)発信者だと思うのです。
ラーメンズは二人によるコントですが、ポツネンでは一人で多様性ある言葉や行為を純化して演ずる笑劇であ るところが面白く、トクマルシューゴ(Shugo Tokumaru,「ラムヒー(Rum Hee)」・CD)が一人だけのポップ“楽 団”でノマドロジー的楽器を用いて多様な役割を果たしてポップ音楽を奏でるのと同様に期待です。 』
日本のレトロ・モダンな未成熟ー成熟文化として国際社会にも活躍、発信、普及させてほしいと願っています。
あれやコレヤと私流の独善的な小林賢太郎をこれ以上書き上げても小林賢太郎作品に触れていない人には実感が伴なわないと思いますので、実際の公演、テレビやDVD,戯曲集を見ていただくのが楽しいと思います。
『 レトロ・モダンの笑い劇美芸家・小林賢太郎
お笑いをキーとするアート
最小限・単純化に日本の美芸が!
ひらがな、カタカナの妙!
指技、小道具、影絵、映像の妙!
戦争や暴力を話題としない平和な笑い!
笑いが人の心に響く生きる喜び、癒し、愉快を呼ぶ!
今日一日の命に笑いを!
永劫回帰の笑いアートに喜び!
笑いが一日の一瞬・有限の命の糧となり!
負可逆な時間の一瞬たる笑いアートに美芸の情熱がある!! 』