「臨床喫茶学」のための「信天翁(シンテンオウ)喫茶」・・40

 「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な実践生活法を学ぶ・・40

 「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどのネットで販売中。アップルのアップストア(App Store)の電子書籍としても販売している


 「淡食麁茶」の今日的意味・・33・健全な身体に健全な精神が宿る生活実践力を得るために・23・

 ・Dr.BEAUT(ビュート)流ダイエット法と評価の高いダイエット法との比較;アトキンス、オーニッシュ、ゾーン、ラーン、地中海、低脂肪食・・3・・アトキンスの食事摂取法

 今回は、アトキンスの食事接種法の基本を紹介します。

 一般に、超低炭水化物・高脂肪食のダイエット法として知られ、既に紹介しましたように国際的に評価の高い専門誌で他の国際的に評価の高いダイエット法との比較試験で、恣意性が少ない前向き無作為試験によってトップとなる評価を得ています。

 考案したロバート・C・アトキンス自身は既になくなってからの評価ですから大したものです。

 Dr.ビュート(BEAUT)流のダイエット法も、このアトキンス法を基本にしたダイエット法なのです。

 Dr.ビュート法が改良している基本は以下の如くです。

 *1) 普通の食事スタイルでは、炭水化物の1日摂取量は200〜300グラムぐらいの人が多いのですが、Dr.ビュート法では、炭水化物が1日100グラムぐらいからのスタートとなります。

    但し、グリセミック指数の高い炭水化物の摂取は控える。

 *2)野菜は各種の生野菜サラダや野菜料理をフンダンに食べて、ビタミン類、ミネラル類やフィトケミカル(phytochemical)成分を摂り、ワザワザ、健康食品のお世話にはならない。

    また、果物についても、適宜、食べることを忘れない。
   
    但し、偏食者、高齢者や胃などの消化管の手術を受けた人や酒などのアルコール飲料の好きな人などでは、個別の指導が必要。

 *3)動物性(魚介類を含む)の肉食類は好きなだけ食しても良いが、油だらけのフォグラ的な肉類には注意
 
    肉食は、各種の脂質成分や脂溶性ビタミン類、必須脂肪酸類、不飽和脂肪酸類や必須アミノ酸類の摂取となる。

    しかし、各種の肉食摂取を心がけるようにして、特定の肉に拘るようなフードファディズム(food Fadism)には陥らないようにする。

    また、トランス脂肪酸が増えるような料理法には注意。
 
 *4)カロリー制限がないから食べる量は自由ですが、セデンタリー ライフスタイル(sedentary lifestyle)にはならないように。

    体幹筋力を増強するために手足に重量バンドや靴を着用したり、体幹筋を鍛える運動を毎日心がける。


 それぞれの聞きなれないカタカナ語については、既に取り上げましたから本シリーズをサカノボッテ参考にしてください。


  アトキンスダイエット法(既に紹介のC.D.Gardnerら、I.Shaiらの論文やWikipediaなどを参照)

  1) ダイエット開始時からの炭水化物摂取量

    アトキンス法では、開始時の2週間は炭水化物の摂取量は一日20グラム以下から始めて、その後の2〜3ヶ月は体重の増減によって一日5グラムレベルで調節する。

    開始時の炭水化物摂取は5%、脂質60%、蛋白質35%ぐらい。

  2)体重維持法

    体重が目標とする維持レベルになったら、炭水化物摂取量が1日に50グラムが目安だが最大120グラムを基準とします。

  3)カロリー制限、脂質および蛋白質の摂取制限はなし。

  4)開始時は、炭水化物が10%以上含まれるような砂糖の入った飲み物やお菓子、蜂蜜やシロップ、ケッチャップ、果物、ご飯、パン、麺・パスタ、バナナ、ナッツ、豆の状態を保った豆、芋、芋を使ったフライドポテト、ポテトチップスなどは食べない。

    カフェインの入ったコーヒー、チョコレート、コーラ、紅茶などに多いから摂取せず。

    アルコール飲料は摂取せず。

  5)たくさん食べることをお勧めなのが肉、魚、卵、チーズなどで、栄養バランスをとるためにサプリメントの摂取がお勧め。


 Dr.ビュートのダイエット法では、アルコール飲料、コーヒーや紅茶、緑茶などの飲料については常識的なレベルで飲むことは問題とせず。

 果物についても、通常的なレベルでは問題とせず、ムシロ毎日食べるようにです。


 以上より、アトキンスのダイエット法に比して、Dr.ビュート流のダイエット法での食事摂取については、あまり制限が少ないと判ります。

 但し、体幹筋力アップのエクササイズに努めるが必須!! お忘れなくです。

 また、忘れてならないのが、如何なるダイエットを話題にしようと、カロリーや栄養素も越えるほどの食は文化だと言うことを心に!! です。

 食の楽しみを奪うようなダイエット法は生きる喜びからストレスに変わり、逆に、健康にとって有害ともなります。