「臨床喫茶学」のための「信天翁(シンテンオウ)喫茶」・・36
「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な実践生活法を学ぶ・・36
「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどでネット販売。アップルストアーで電子書籍としても販売中)
「淡食麁茶」の今日的意味・・31・健全な身体に健全な精神が宿る生活実践力を得るために・21・・血中インスリン & 血糖・3・・正常者
今回は前回の糖尿病者に対して問題のない正常者を対象としたダイエット法と血中インスリン & 血糖への効用を取り上げます。
前回同様、アトキンス式低炭水化物ダイエット法、地中海式ダイエット法、停脂肪食ダイエット法での比較です。
−は低下を、+は増加を意味します。
正常者での
ダイエット法による血中インスリン & 血糖値の増減
血中インスリン 血糖値
ダイエット法 24ヶ月後 24ヵ月後
アトキンス法 −1.8 +1.3
地中海法 −3.7 +3.1
低脂肪食法 −1.4 +3.1
血中インスリンへの影響
血中のインスリン値が低下するとの意味は、インスリン分泌が少なくても血糖を低下させることが出来る、つまり、耐糖能が良くなったことを意味します。
前回の糖尿病者と同様に、地中海法が一番と判ります(−3.7)。
続くのがアトキンス法で−1.8ですが、低脂肪食法では−1.4との結果ですが、あまり差が無いとの結果でした。
血糖値への影響
血糖値については、アトキンス法で+1.3で、地中海法、低脂肪食法では、いずれも+3.1との結果でした。
つまりは、プラスと言えどもほとんど血糖値には影響無しと言えます。
正常者では、血糖値が上がればインシュリンが分泌されて血糖値は正常値に誘導されるために当然の結果だと言えます。
しかし、前回述べましたように、地中海法、低脂肪食法のいずれもカロリー制限はありますが、低炭水化物ダイエット法のアトキンス法ではカロリー制限はないことを考慮する必要があります。
また、地中海法では、脂肪摂取カロリーは35%です。
一方、低脂肪食法といっても、脂肪摂取カロリーは30%のレベルです。
我が国での低脂肪食と言うのとは意味が異なります。
もう少し、日本の人たちは、脂肪食の重要さを認識、知ることが必要だと思います。
人間は脳の前頭葉が意志、意欲にとって重要な役割を担っていますが、脂肪性分がキーなのです。
健全な意識、知能発揮には脂肪が重要な老化防止や落ち込み防止予防になると言えるのです。
脂肪は悪との思い込みは改める必要があります。