臨床喫茶学・・1・茶味ある生活
松屋常盤の花びら餅
今朝、美食家の平松夫妻(軒豊庵主、潤幹豊庵主)が京都の松屋常盤の花びら餅を家に届けてくださった。
前日に京都でご夫婦が美食を楽しむ折に私のことを心して、既に時期が外れているのにも拘わらず、ご無理を天下の松屋常盤にお願いしてわざわざの予約をしての花びら餅なのです。
私は、その気配りが限りなく嬉しく、平松夫妻との淡交の喜び。
松屋常盤の花びら餅には、その姿、形と美味しさに和菓子の良さの源流を感じます。
ふくよかで飾り気のない、素朴素直な日本の形が漂い、純、素朴、素直な味は日本の閑雅な美味の極みだと思います。
まさに、懐石、鮨など日本の食文化に通ずる「美味是唯淡」です。
私が銘をつけた陶芸家・加藤敬也の鉄志野茶碗「Unlearning・学びほどく」と引出し黒茶碗「お手元に」で早々に茶味ある喜びに浸りました。
「 茶味
心に響く淡交の喜び
松屋常盤の花びら餅
美味是唯淡の極み
淡食麁茶
心が暖かくなり
安心できる閑雅 」