「臨床喫茶学」のための「信天翁(シンテンオウ)喫茶」・・34

 「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な生活実践法を学ぶ・・34

 「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどでネット販売中)


 「淡食麁茶」の今日的意味・・29・健全な身体に健全な精神が宿る生活実践力を得るために・19・・動脈硬化を予知する因子・9・・血中インスリン & 血糖

 今回はダイエットによる血中のインスリン値及び血糖値に与えるダイエット法による影響を検討します。

 血中インスリンや血糖が低下するとの意味は、糖が有効に利用されて、インスリンの分泌は少なくても良いことになり、血糖が低ければ、効果的な糖が利用されていることになります。

 −は低下を意味します。

 ダイエット法による血中インシュリン & 血糖低下

   血中インシュリン          血糖

ダイエット法  6ヶ月後 12ヵ月後  6ヶ月後 12ヵ月後

 アトキンス法 −2.8  −1.8    +0.2  −1.8

 Zone法    +0.1  −1.5    −1.7  −1.6

 LEARN法   −2.1  −1.8    −0.9  +0.5 

 Ornish法   −0.1  −0.2    −0.6  −0.8


 ダイエット法と血中インスリンへの低下ランキング

 6ヵ月後
 アトキンス法>LEARN法>Ornish法>Zone法

 12ヵ月後
 アトキンス法=LEARN法>Zone法>Ornish法

 ダイエット法と血糖への低下ランキング

 6ヶ月後
 Zone法>LEARN法>Ornish法>アトキンス法

 12ヵ月後
 アトキンス法>Zone法>Ornish法>LEARN法


 アトキンス法は、低炭水化物・高脂肪食法、Zone法は、低炭水化物・中脂肪食法

 LEARN法は、生活習慣+高炭水化物・低脂肪食法、Ornish法は、高炭水化物・低脂肪食法

 12ヶ月の長期的な経過では、血中のインスリン及び血糖への影響は、アトキンス法が有意にあることが判ります。

 また、Zone法も低炭水化物食で、中脂肪ですが、良い結果となっています。

 ムシロ、高炭水化物・低脂肪食ダイエット法の方が有意に無いといえます。

 前回取り上げました中性脂肪での低下効果と同様に、炭水化物を食べる量は減らした方が、動脈硬化の危険因子は減ることを意味します

 炭水化物食の危険性については、グリセミック指数、グリセミック負荷が問題となります。