「臨床喫茶学」のための「信天翁(シンテンオウ)喫茶」・・23

 「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な生活実践法を学ぶ・・23

信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン,Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどのネット販売中)

 
 「淡食麁茶」の今日的意味・・18・・健全な身体に健全な精神が宿る生活実践力を養う知識を得るために・8・・グリセミック負荷を上げないは肥満予防と動脈硬化予防となる・1

 グリセミック指数の高い食品の白米、小麦、砂糖を多く含む食品はグリセミック負荷を高めて、血糖値の急速な上昇を誘発することになる理由を前回取り上げました。

 糖尿病の人は肥満が多く、心筋梗塞脳梗塞などの生活習慣病や腎不全、手足の切断が必要となるのはトドノツマリは動脈血管病だからなのです。

 そこで、血糖値が高くなることが、何故に肥満と動脈硬化を誘発するかの理由について、Dr.ビュート的な説明とします。

 今回は、まず、肥満となり血中の中性脂肪が上がる理由です。

 
 血糖値上昇と肥満

 血糖値が上がるとインシュリンが分泌されて糖を利用して血糖値を下げようとします。

 それ故に、糖尿病でない人では、2時間以内に血糖値を正常のレベルに戻そうとするのです。

 急に上がった血糖値は血糖を下げようと体内で持てる力を総動員した必死の努力となり、過剰な糖は中性脂肪に変えて蓄積しようとします。

 その時の中性脂肪が、肝臓、内臓脂肪、筋肉などに蓄えられるのです。

 肥満の人が、脂肪肝、腹囲が増す内臓脂肪の蓄積、牛肉や豚肉の脂のような筋肉になる理由です。

 それ故に、ご飯、ウドンやラーメン、甘いお菓子などの米、麦、砂糖食品をたくさん食べる人に肥満と血中の中性脂肪と言われるトリグリセライドが高い人が多くなるのです。

 また、肥満の人がダイエットをして急速な体重減少をしたり、肥満を繰り返す人は、例えば、筋肉中の脂肪が急速に抜けるために線維組織が増えて筋肉の弾力性が失われるようになります。

 皮膚や皮下でも同様のことが起こり、弾力性あるミズミズシイ肌でなくなる理由となり、皮膚に血液や栄養分を送る血管の老化誘発ともなり、グリミックス指数の高い食品をたくさん食べてグリミックス負荷を高めることが如何に肥満と老化の原因となるかお判りいただけると思います。