「臨床喫茶学」のための「信天翁(シンテンオウ)喫茶」・・22


 「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な生活実践法を学ぶ・・22

  「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどでネット販売中)


 「淡食麁茶」の今日的意味・・17・・健全な身体に健全な精神が宿る生活実践力を養う知識を得るために・6・・グリセミック指数、グリセミック負荷
 
 まず、心すべきは、食事スタイルにあって、急速な血糖値を上げないような食べ方をすることです。

 血糖値や血中のインシュリン値の急上昇は、心筋梗塞脳梗塞の原因となる血管の動脈硬化性変化や糖尿病などのリスク、危険が上がるからです。

 その指標となるのがグリセミック指数(glycemic index,GI)とグリセミック負荷(glycemic load,GL)です。


 グリセミック指数とは、炭水化物を食べた時に消化されて糖に変化する速さの指標です。

 白米、小麦、ジャガイモ、トウモロコシ、砂糖などがグリセミック指数の高い食材の代表です。

 グリセミック指数は、ブドウ糖グルコース)の100グラムを食べた時の血糖値の上昇値を100として、食材の炭水化物100グラムを食べた場合の血糖値の上昇値との相対値として示されます。

 50グラムを食べて数値を出す研究機関もあり、バラツキはありますが同様の傾向となります。

 例えば、白米のグリセミック指数が77の意味は、ブドウ糖を食べた場合の77%の血糖上昇値となると言うことを意味します。


 グリセミック負荷とは、上述のグリセミック指数に食べた炭水化物の量の重さ(グラム)をかけた値です。

 つまり、グリセミック指数X炭水化物の重量で示される値で、血糖値を上げる程度を表す指標となります。

 例えば、白米のグリセミック指数は77で、白米を300グラム食べると77x300=23,100となります。

 
 以上より、グリセミック指数の高い食材をたくさん食べえるとグリセミック負荷が高くなりなりますから、少なめにすることが、若い頃よりの心すべき動脈硬化性疾患や糖尿病予防のレッスンワンとなります。