「臨床喫茶学」のための「信天翁〈アホウドリ〉喫茶」・・17

 「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な生活実践法を学ぶ・・17

  「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどでネット販売中)


 「淡食麁茶」の今日的意味・・12・・健全な身体に精神が宿る生活実践力を養う知識を得るために・1

 前回は、健全な身体に健全な精神が宿るための今日的課題・障害を乗り越えるためには、フードファディズム(food faddism)の氾濫とセデンタリー ライフスタイル(sedentary lifestyle)からの脱却の大切さを説きました。

 巷に氾濫する情報、宣伝や実践勧誘などから脱却するための知識を得るため参考書を紹介したいと思います。

 まず、日本人の食事摂取基準や健康・栄養の現状を知って、自分自身の身体や生活習慣からフードファディズムに惑わされない食生活やセデンタリーライフスタイルに陥らないようにする必要があります。

 そのためのお勧め本は、厚生労働省が更新を続ける日本人の食事摂取基準や健康・栄養の現状の報告書が出版されています。

 栄養成分の効用情報としては、我が国の本としては客観性や公平性に努めながら、日本人の現状が把握できるように改訂、更新が続けられている一人一人が備えると良い本だと思います。

 ・ 『日本人の食事摂取基準 「2010年版」厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書』

 ・ 『国民健康・栄養の現状 −平成19年厚生労働省国民健康・栄養報告書よりー』

 専門家用の本としてだけではなく、一般の人たちも読むことが出来る本です。

 我が国の多くの人たちが、科学性の乏しい偏った情報に踊らされてフードファディズムによる信奉的商品や食品に意味不明瞭な“健康に良い”と欺かれても、欺かれても踊らされ続けています。

 上述の本から、まず、自分自身の食生活、体格、運動での在り様を知ることが必要条件となる程に大切です。

 日常生活がセデンタリーライフスタイルの人は、直ぐに、道場思考に陥って、商業的な運動施設に通おうとするのではなく、日常生活の中で改善しようと努める必要があります。

 続けることの出来ないような“塾通い”や“健康器具購入”のドツボにはまらないことです。

 そのためには、身体活動の強度を日常生活の中での身体活動例から知る必要があります。


 人それぞれが一日の必要とする摂取すべきエネルギーは基礎代謝量、身体の活動レベルによって変わるのです。

 加えて、成人、高齢者、小児、乳幼児、妊婦などによっても異なります。

 つまり、エネルギー摂取源となる炭水化物、蛋白質、脂質の食べる量も影響を受けることになるのです。

 同様に、必要な栄養素についても、蛋白質・必須脂肪酸、脂質・必須脂肪酸、ビタミン類、ミネラル類、植物食材に依存するフィトケミカルの摂取量も影響を受けることになります。


 以上より、上述の本の内容はシッカリと理解・把握することから始めて、今日的「淡食麁茶」の実践をしなければ、誤った誘導にはまって、フードファディズムとセデンタリーライフスタイルの日常茶飯に陥ることになるでしょう。