「臨床喫茶学」のための「信天翁〈アホウドリ)喫茶」・・16

 「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な生活実践法を学ぶ・・16

  「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどでネット販売中)


 臨床喫茶学的集い・・2・・徳川茶会に参加の機会・出会いの妙

 この10月30日に、慈善堂主から徳川茶会参加券を頂くことになり遠結房主とともに徳川美術館に行ってきました。

 是非とも、この機会に臨床喫茶学の理解、発展に協力を願おうと愛知官休会をお世話している名古屋銀行会長・加藤千麿に官休庵家元・千宗守、若宗匠・千宗屋とお話したいと時間をとっていただくようにお願いしました。

 前日の29日には、加藤会長がホテルでの会合の前に紹介するからと言われましたので先代・官休庵の「茶三昧」の扁額が掛かかる亀末広の「茶三昧」を手見上げにして30日にお会いする時間を打ち合わせることが出来ました。

 30日は幸運にも、両口屋是清が名古屋栄の地下街に新たにオープンするカフェ風どら焼き店「ふわどらん」の開店日にあたりましたので、両口屋是清の会長さんの若き娘さんで一橋大学卒の逸材と知られる大島千世子さんに亀末広社長・吉田敬三を介してお願いの上で、開店早々に、ふんわり、シットリの「どらっぽ」の初ものを用意していただき持参、家元に味わってもらいました。

 管休庵、亀末広、両口屋是清、それぞれへの臨床喫茶学的なレトロ・モダンのクロスカプリングのリンキング(本年の日本人ノーベル化学賞受賞研究テーマより)です。

 大島さんも、お濃茶席の菓子が両口屋是清製の銘・八重菊が用いられているためなのか、昼頃、徳川茶会に参加とのことで、家元では定かでなかったが、若宗匠は昼ごろとのことで、徳川美術館で紹介をいただく幸運となりました。


 30日の徳川美術館では、家元と当日の茶道具を拝見、昼食をともにしながら、日常茶飯に喫茶・茶の湯文化を生かすべく臨床喫茶学についてのお話を楽しみました。

 レトロをシッカリと学びながら、道場文化的に留まることなくモダンに生かす道の追求についてのお話となりました。

 家元は、若宗匠が興味を持つ話で議論が好きだからシッカリと話すようにとなりました。

 ご子息とは、近々、本を出版されるとのことで、その折にお話をすることとなりました。

 遠結房主も、両者とのお話が出来て大変満足な楽しい日だったと徳川美術館の開館七十五周年記念の名品展を観て帰りました。

 しかし、お茶会の席には入らず仕舞いとなりました。


 臨床喫茶学は、若宗匠、両口屋是清の大島さん、遠結房主等々の若い世代が発展させる主役になるのが大切だと思いますので、今回は大変意義深い機会となりました。

 「レトロの歴史・伝統に学び、モダンの創造に遊ぶ」ためには、グローバル化する社会にあって、グローカル文化をシッカリと学び、道場文化的にコモルことなく日常茶飯に生きるようにグロースカルしなければなりません。

 例えば、両口屋是清で言えば、伝統的な味の生菓子でレトロの本物の味を知り、「ふわどらん」の新商品どら焼き「どらっぽ」を味わう必要があると思うのです。

 おせっかいとは思いますが、「どらっぽ」はホカホカで食するが良いため、持ち帰って食べるためには、電子レンジで言えば袋に入ったままで500W・10秒ぐらい暖めるのことをおススメです。