「臨床喫茶学」のための「信天翁(アホウドリ〉喫茶」・・15

  「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な生活実践法を学ぶ・・15

   「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどでネット販売中)


 「淡食麁茶」の今日的意味・・11・・“健全な身体に健全な精神が宿る”日常茶飯の生活実践

 一休宗純が求める「淡食麁茶」とは、狂雲集にある「百味の飲食、一楪の裏、淡食麁茶、世伝に属す」(あらゆる味の食や飲み物も、一碗の中にある粥と粗末な茶は 正しい仏道のものである。石井恭一解説、「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」参照)です。


 臨床喫茶学が求める一休宗純の心を生かした今日的なレトロ・モダンの「淡食麁茶」では、決して、不必要にして過剰、無駄であったり、間違った食・茶を求めるのではない心豊かな食生活をとの意味です。

 つまり、「健全な身体に健全な精神が宿る」を求めての「淡食麁茶」です。

 人それぞれの飲食・淡食麁茶は、生活スタイルや一人一人が求める希望・理想や体格・健康状態によって違ってくるのです。


 「健全な身体に健全な精神が宿る」ための今日的課題・障害を乗り越えるために、臨床喫茶学でのキーワードは、「フードファディズム(food faddism)」と「セデンタリ ライフスタイル(sedentary lifestyle)」からの日常茶飯な脱却です

 「フードファディズム」とは、日本語のウイキペディヤ(Wikipedia)によれば、書き出しでは「食べ物や栄養が健康と病気に与える影響を過大に信ずること、科学的に立証した事実とは関係なく何らかの食べ物や栄養が与える影響を過大評価することにある。 科学的に立証したことよりもその影響を信じ固執していることである。 フードファディズムの対象となりやすいものは、健康に好影響をもたらしそうな食品、有害性が疑わしい食品をはじめとして、ダイエット食品、健康食品、ミネラルウォーターなど様々である」とあります。

 英語でのWikipediaの方がコンパクトで、おちいり易い「一品健康主義」的な理解、誤解を誘発する危険性がないのが良いです。
 
 日本語の場合、“主なフードファディズムの事例紹介”があり、食品情報の開示、紹介の仕方が中途半端で、条件次第や公平性への配慮に問題があると思います。

 英語での書き出しの部分の紹介です。

 「Food faddism and fat diet usually refer to idiosyncratic diets and eating patterns that promote shot-term weight loss,usually with no concern for long-term weight maintenance,and enjoy temporaryy popurarity.

The term "food fad" may also be used with a positive connotation,namely,to describe the short term popularity among restaurants and consumers of an ingredient,or preparetion techiqe.」


 「セデンタリー ライフスタイル」とは、運動不足の坐ること中心の生活スタイルを言います。

 日本語のウイキペディヤでは、まだ取り上げられていないので、英語での「Sedentary lifestyle」と「Physical exercise」を参考にすると良いと思います。

 英語でのウイキペディアからの紹介をします。

 「Sedentary lifestyle is a medical term used to denote a type of lofestye with no or irregular physical activity.

  A person who lives a sedentary lifestyle may colloquially be known a couch potato.

 It is commonly found in both the developed and developing world.

Sedentary activities include sitting,reading,watching television and comuter use for much of the day with little or no viorous physical exercise.

A sedentary lifestyle can contribute to many preventable causes of death.」


 ここでは、日常茶飯にセデンタリー ライフスタイルから脱して、身体活動を高めるようなライフスタイルの生活に努めながらの「淡食麁茶」の在り様を話題とします。

 運動のための運動をする道場スタイル的運動から脱却して、日常茶飯な生活を通しての身体活動を高めるのです。

 どんな食事をどのようにするのが良いかは、人それぞれが求めたり、実践すべきはライフスタイルによって変わります。

 例えば、生活スタイルや年齢、性別、職業、如何なる身体・精神を求めるかによって人それぞれなのです。


 「フードファディズム」に陥り易い、今日的情報や口コミに踊らされることなく、日常生活では「セデンタリー」な生活をしながらの持続性のない道場スタイルの運動に依存することなく、人それぞれが求めるレトロ・モダンの淡食麁茶の実践の留意すべきハウツーを取り上げたいと思います。

 臨床喫茶学がキーとするレトロの歴史に学び、モダンには“ネバならないの野暮から脱して、大切なものが観える”ようになるために、レトロ・モダンな「淡食麁茶」の実践から始めます。