「臨床喫茶学」のための「信天翁〈アホウドリ)喫茶」・・11

 「臨床喫茶学」・・お互いが平和で心豊かになり健康で文化的な実践生活法を学ぶ・・11

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 「淡食麁茶」の今日的意味・・8・・世界の中の日本を知ろう・・5  

 今回は、既に紹介して来ました世界の中での植物性及び動物性食材の摂取順位の結果としての自活力レベルを知るために、我が国の世界における国民生活レベルを概観します。

             日本の世界順位  世界一位国

 国民総所得の高い国       2    アメリ
   (GNI)

 一人あたりの国民総所得     5    ルクセンベルク
   (GNI)

 物価の高い都市         1    東京

 最低賃金の高さ         6    フランス

 一軒当たりの平均床面積     5    アメリ

 平等な国(ジニ指数)      2    デンマーク


 国民総所得一位(2005年の結果)のアメリカは、12兆9695億ドルでダントツです。

 続く日本は、4兆9882億ドルで三倍近い差があるのです。

 世界上位国は以下の如くです。

 アメリカ>日本>ドイツ>中国>イギリス>フランス>イタリア>スペイン>カナダ>インド

 
 一人当たりの国民総所得の高い国では、世界第一位はルクセンブルクで、509万7042円です。

 我が国は、五位で、400万3160円、アメリカは四位で、436万2760円でした。

 世界上位国は以下の如くです。

 ルクセンブルク>ノルエー>スイス>アメリカ>日本>デンマークアイスランド>スエーデン>イギリス>フィンランド


 物価の高い都市では、ニューヨークを100とする指数として表します(2007年)。

 世界一物価の高い都市は東京で、指数は124です。

 つまり、ニューヨークより物価が二割以上高いとなります。

 物価の高い上位都市は以下の如くです。

 東京>オスロ>ロンドン、コペンハーゲン>ソウル、モスクワ>ジュネーブ>ニューヨーク>ボン>ストックホルムヘルシンキ、パリ、ブリュセッル


 最低賃金の高さでは月額で示すと、世界一位は、フランスで、202、998円(1,269円/時間)ですが、日本は五位で、106,880円(668円/時間)です。

 アメリカは、八位で、月額9,8880円(618円/時間)ですが、現在は880円/時間に引き上げられていますから我が国より上位となり、先進国の中で我が国の賃金は低いとなります。 


 一軒当たりの平均と床面積〈平方メートル)では、我が国(94.85)は五位で、世界一位国はアメリカ(162)で日本の二倍近い広さだとなります。

 世界上位国は以下の如くです。

 アメリカ>ルクセンブルクスロベニアデンマーク>日本>オーストリア>フランス、ドイツ>イギリス>チェコポルトガル


 平等な国(ジニ係数)の世界一位国は、デンマークジニ係数は24.7です、我が国、日本は二位国でジニ係数は24.9と続きます。

 ジニ係数が100の場合は完全不平等、0の場合は完全平等を示します。

 世界ランキング上位国は以下の如くです《()内はジニ係数》。

 デンマーク(24.7)>日本(24.9)>スエーデン、ベルギー(25.0)>チェコ(25.4)

 日本以外はヨーロッパの国々だとなります。


  以上より、我が国の生活環境は、平等性の高い、個人総所得は高い方だが、物価が高いことが難点ですが、国際的レベルは良い方なのだとわかります。

 国際的には裕福な国と言えますが、低賃金で物価高傾向にあることが、国民生活にゆとり感や満足感がもてない理由となっているのでしょうか。

 世界的にはヨーロッパ諸国が上位を占めており、住み易い環境にあると言えます。