信天翁喫茶記

心のイケメンある自活力・・迫る単身社会・無縁社会・・ゆるやかにつながる心の絆・連帯・・8

    ・・不安の時代の自活力を育む・・
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 ノマドジー(世界各地を移動し、絶えず外部や他者との関係を拡大しながら遊牧的な生き方をする概念「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」山中直樹著)社会が到来して、IT社会による変転とともに、単身社会・無縁社会の意味が大きく変わっているのです。

 そうしたノマドジーは結婚、事実婚,別居婚週末婚やぺヤー生活などのスタイルを自由意志の恋愛やゆるやかで自由なお互いの気持ちを拠りどころにした共同体としての心の絆・連帯がキーとなっています。

 こうした男女間の人間関係の選択肢を増やしているのは、男女いずれであれ経済力がキーとなります。

 男女それぞれが経済力を持った自活力によって、自由な共同体の在り様は、法律的結婚形式も選択肢の一つに過ぎません。

 子供をもうけるかも同様なのです。

 スエーデンは非嫡出子の割合が55.4%、フランスは47.4%、デンマークは46.1%に及ぶが、日本は2.0%ほどに過ぎません。

 非嫡出子が多い国は、世界で住み易い国々なのです。

 夫婦別姓や法的結婚に拘ることが社会の乱れとはなっていないと判ります。


 私の親族では、既に戦前からノマドジーとなってアメリカに渡り、既に、三世、四世の時代となっています。

 私の娘も、カナダ・モントリオール人と結婚して子供がおり、ボストン近郊で仕事をしながら生活しており、姪はニューヨークでアメリカ人と結婚して活躍しています。

 私がカルフォルニアにいた時、妻は、アメリカに居つくのではないかと心配だったといっていましたが、上述の娘や姪はともに幼児期をアメリカやイタリヤで過しており、ノマドジー性に違和感はなく、ムシロ、今だ続く日本男性の既成概念的姿勢には抵抗があるのです。

 娘の結婚後の姓名は変わらず、子供の名前も、夫婦のそれぞれを取り込んだ命名が着けられています。

 娘の国籍は日本、旦那はカナダ、私から言って、孫は米国と私は既にノマドジー社会の人間関係に入っているのです。


 私がカルフォルニアに長期滞在したのは、1972〜75年でした。

 1960年代のヒッピー時代直後でしたが、大学では、ストリーキングといって、素っ裸になってキャンパス内を駆ける人がいるかと思えば、建物や図書館は夜中中煌々と明るく、没することなく勉強や仕事に、その自活力を感じさせる毎日でした。

 大学の学部長も、ガールフレンドとの共同生活、ヨーロッパから来る研究者もお互いが自活力を持った自立的共同生活者で法律的な結婚者であるかどうかが周囲で問題にはなりませんでした。

 つまりは、一緒に生活しているから結婚しているとの既成概念は当時既に常識ではなかったのです。

 しかし、最近の娘の言によれば、日本の女性が専門的な仕事をしていた人でも日本から来る男性は仕事をやめさせてつれてくるので、女性がノイローゼ状態になる人が多いとのことです。

 結局は日本の男女ともに自活力が弱く、日本社会の個人的、社会的因習な圧力に屈している体質が根強いといえます。

 

 カルホルニア生活で、以下のことを必要条件として、この世では如何でなければならないと言うことはあまりないと学びました。

 ・ 人は生まれながらに自由と平等、機会の均等であり、言論の自由が保障されている。

 ・ 人は健康で文化的な生活をする権利がある・・弱者への自活力育成の社会的義務。

 ・ 人類は暴力、武力・戦力を用いて問題解決をしない。

 以上の上での当事者同士の自活的同意があれば、お互いが了解の上でのゆるやかにつながる心の絆・連帯が大切なのです。

 多様な価値観が行き交うノマドジー時代の人間一人一人の自活パワーの基だと思います。

 自分が好きで、面白く楽しいことをあきらめずに追求するが良いのです。

 人並みのことを考えて苦労するより、並でないことに苦労するには、単身社会・無縁社会・公界社会の方が自活力を育む!!