信天翁喫茶記

  心のイケメンある自活力・・迫る単身・無縁社会と自活力・・ゆるやかにつながる心の絆・連帯がキー・・6

   ・・不安の時代の自活力を育む・・

   「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾンとDr.BEAUT・ソフィーリッチでネット販売)

 信天翁喫茶・茶の湯が最も愛好する茶の湯の点前は、主客が、直心・赤心のゆるやかにつながる心の絆・連帯の心で会話しながら対坐して喫する流し点前です(山中直樹著「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」)。

 前回紹介しました作詞家として知られ、九州大学教授として精神科・心理分析を追求した北山修は、医師として「心の裏」までも明かしながらの患者との一対一のコミュニケーション、人間関係の大切さを説いていました。

 私も医師として、「心の裏」までを明かしながらのその人その人との『ゆるやかにつながる心の絆・連帯』を築く、目線を同じにした関係を喜びとしています。

 職業としての医師を離れても、流し点前での対坐喫茶のように主客直心・赤心を持った人間関係を楽しみとしていますが、それぞれの人が自活力ある多様な価値観を持っているとお互いに「心の裏」まで明かしながら『ゆるやかにつながる心の絆・連帯』を単身・無縁であるかどうかを越えて自由に楽しめます。


 NHKテレビ番組でのスターウォーズ/クローンズ(Star Wars/Star Clones)で、“秘密を打ち明けあうことは絆を深める”と宇宙戦争での危機的状況で会話していました。

 きれいごとではすまされない裏での心の深層が交わされなければならないのです。

 単身・無縁社会では、家・血縁、地域社会を越えた心の居場所も含めた本当の居場所を求めた人との関係がキーとなります。

 現代では、親子関係も子供が結婚して第三者が加われば同居することは出来ず、子供や血縁者などによる親の面倒は嫌がり、お互いに近所付き合いは回避しながらの生活スタイルが一般化しています。

 そうした社会情勢に国家は、その体制維持のために自活力を奪うような補助金を国家の借金・財政赤字を積み重ねて放出しながら問題を先送りしています。

 今や、国家の体制、家父長制・家・血縁、地域社会を従来型に成り立たせようとするのは、少子化対策同様に幻想!!。

 地域社会の崩壊、単身・無縁社会を否定的にとらえることはないのです。

 ITや科学技術の進んだ時代に、再び、日本の中世文化を輝かせた、「無縁」、「公界」、「楽」の社会が到来したと喜ばしいのです。

 現代は、既に取り上げたように、自由なノマドジー的な遍歴者が活躍できる時代なのです(「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」)。

 人間関係が閉鎖的・固定的関係ではない、つまり、国家、地縁、血縁には縛られることのない、自由・平和で縛られることのない自活力ある「ゆるやかにつながる心の絆・連帯」がキーとなるノマド人生が楽しい。