信天翁喫茶記

 心のイケメンある自活力・・非暴力への勇気・・岡倉天心 & ガンジー

  ・・不安の時代の自活力を育む・・

   「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com/)

 私は、信天翁喫茶・茶の湯は「和の喫茶」と名づけています。

 「和」については、「日本」と「和を持って尊し」とするとかけた「和の喫茶」の意味です。

 今回も電子書籍の有難味を実感しています。

 岡倉天心が「茶の本 Book of Tea」(村岡博訳、岩波書店)を英語で出版したのですが、青空文庫からiPADの私の本棚にダウンロードしていつでも読むことができます。

 「西欧人は日本が平和な文芸にふけっていた間は、野蛮国と見なしていたものである。しかるに満州の戦場に大々的殺戮を行ない始めてから文明国と呼んでいる」、「もしわれわれが文明国たるためには、血なまぐさい戦争の名誉によらなければとするならば、むしろいつまでも野蛮国に甘んじよう」と高らかに唱えています。

 マハトマ・ガンジーについては、名言「弱い者は人を許すことができません。許すことは強さの証しなのです」を既に紹介しました。

 私の青空文庫の書棚には、岡倉天心の「茶の本」に並んで、ガンジーが「インディアン・オピニオン」記念号(1914年)に掲載された「受動的抵抗の理論」が、我が国で1942年に「ガンジーは叫ぶ」(アルス)として出版されたのですが、電子書籍として取り込んでいます。

 その他に私がダウンロードして本棚にあるのは、「非暴力」、「剣の教義」、「スワデンの誓」、「神、国王、国家」です。

 ガンジーによる貴重な提言、実践について書かれています。

 古本として見つけて出して、読むことが困難だったのですが、ガンジー自身の文章を自分自身で読むことが出来て嬉しい限りです。

 他の人の解釈としてではなく、本人の文章の全体を読むことが、その考えや実践を知るためには大切だと思うからです。

 「非暴力」より前に、「受動的抵抗」として十一年間に渡って、インドと南アフリカでの起源と発展を刻み付けていたことを知りました。

 そして、トルストイによる「精神の力」、「愛の力」に基づいていたのです。

 「非暴力」では、1922年のヤング・インディアン紙に掲載されたのです。

 また、「スワデシの誓」は、ボンベイの新聞に発表された文章で、有名な手紡ぎの糸を持ってつくられる手織の衣類のみを用いようとの運動を進めようとする非暴力運動の象徴ともなった活動です。


 国家は、暴力的権力を伴なっています。

 しかし、茶の湯が和の心を最も大切にする文化なのです。

 「和の喫茶・茶の湯」は、岡倉天心ガンジーが唱えた如くの「非暴力」をキーとする「許すことの出来る強さ」を求めて自活力を育むのです。