信天翁喫茶記

  信天翁喫茶;心のイケメンある自活力・・一人一人の自活力を下支えるニュー公共投資

    ・・不安の時代の自活力を育む・・

   「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com/)

本日から参議院選挙戦が始まる。

 前回の衆議院選挙ではじめて、我が国の戦後の55年体制といわれる保守政権・自由民主党が破れて、政権が民主党中心に変わりました。

 戦後の公共事業といわれる産官に学や一般の人たちも加わった日本社会の構造的な社会体制が多くの人たちに、今や立ち行かなくなったことが日常生活での実感となっても対応する自活力を失っていました。

 構造的な日本社会にあって、異なった意見や反対意見を唱える人には、国際社会での二大勢力だった共産主義者的なラベルをはって押さえ込んで、表面的な民主主義体制を営んできました。

 一方で、左派勢力といわれる人たちも、閉鎖的集団社会を形成して、組織構造的で一面的な発言と行動様式に縛られて、国際社会も含めて変転に、自活力はありませんでした。

 どちらの体制の人たちも、右肩上がりの経済成長の時代に、日本人の勤勉体質とアメリカ依存に胡坐をかいて、官僚指導の箱物・ダム・農業などへの公共事業に既得権益者は群がり、国民はそのおこぼれに日常的な中流的生活を享受できました。

 しかし、共産主義国家の崩壊とグローバルな超国家的経済体制が進み、中国、インドなどの新興国が経済的に発展して、我が国も激しい超資本主義的国際社会の中で、従来のようにアメリカ一辺倒の思考停止した経済活動のみならず政治的にも立ち行かなくなってしまったのです。

 国内的には、少子高齢化社会が加速しているにもかかわらず、将来像をハッキリさせた国家像も無く、従来型のガラパゴス的体質は続き、無駄な道路や建物、ダムへの箱もの的公共投資補助金バラマキ体質に安易な国民的な依存体質の蔓延となりました。

 サスガの衆議院選挙では従来型の体制では政治は立ち行かないと国民も肌で感じたのです。

 しかし、民主党鳩山首相が目指した方針は正しかったのですが、政党側が民主党国民新党の金権体質による支配構造と国民の下支えとなる自活力育成とは逆行するような補助金のバラマキによる国家財政への不安を招き、鳩山首相はお坊ちゃま的体質を示して目的を果たすことなく二重権力にホンロウされて退陣となりました。

 登場した管首相は民主党国民新党の金権体質者を取りあえずは除くことに成功しています。

 私は、民主党の従来型とは一線を隔す政治が期待できるのかを判定するために、今回の参議院選挙では民主党議員単独で過半数を得て、民主党単独政権の誕生を期待します。

 民主党が海千山千の政治の世界を浄化し、国民一人一人の自活力を下支えするようなお金の使い方、私的な言い方をすれば、必要性や費用ー効果を度外視した箱物型や自活力を奪うような補助金バラマキ型“公共投資”で国の財政破綻を招くのではなく、グローバル社会にあって必要とする人たちへの自活力下支えとなるようなニュー公共投資へ転換をはかるかが注目です。

 今や、人件費の安い国を求めて、利益の最大化を求める資本主義では立ち行かない時代となります。

 しかし、内向き志向のガラパゴス化したリスクを取らない国民体質は改めなければなりません。


 NHKドラマ・ゲゲの女房での如く、楽しいことをしておれば気持ちも朗らかになり、貧しくとも笑って生活をすることができるのです。

 心のイケメンある自活力が下支えとなります。