信天翁喫茶記

信天翁喫茶;心のイケメンある自活力・・人間社会の既視感・既成概念に捉われることなくグロースカル(地球的視野)なチェンジ・変転に心を開く余裕!!

   ・・不安の時代の自活力・・

  「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com/)

 心のイケメンは宮本武蔵的に言えば常住坐臥な心の豊かさある自活力があってこそです。

 その心は、ワビ・サビの茶の湯によって育まれます。

 茶の湯文化は、生活総合文化と言われるように日常茶飯の生活を健康で文化的に過すため、つまりは如何に生きるかの生き方文化で、本来、閉塞的で形骸化した様式文化ではないのです。

 常に時代とともに変わる社会、生活環境にあって、新しく生まれたり発生する物事や思想、文化を、自らの自活力ある自主的・主体的な変化・チャンジを創造的に取り込む必要があります。

 ワビ・サビの茶の湯は将軍・足利義政時代に発生した応仁・文明の乱に漢文化中心から日本・和の生活文化を導入、取り込むことから始まりました。

 戦乱は下克上による新しい勢力・町衆の台頭を呼び、従来の貴族・公家や武士勢力による文化から、公界、無縁、楽と呼ばれる中央権力社会と距離を置く自由な平和集団の活躍によってワビ・サビの文化が発展したのです。

 世に言う、和漢の界の紛らかしです。

 続いて、織田信長による積極的な西欧文化の導入によってキリスト教的価値観による文化との融合、つまり、和洋の界の紛らかしが始まりました。

 鎖国時代は国内的文化の進展を呼び、和漢・和洋の界の紛らかしから日本的様式化した成熟文化となりました。

 幕末から明治にかけては鎖国から開放されて、第二次の西欧文化との紛らかしが起こり、鹿鳴館的な西欧文化の吸収が盛んとなり、日本文化への破壊、再発見と懐古が起こりました。

 そして、近年、グローバル(地球規模)時代を迎えて、西欧文化のみならず、東洋、アフリカ・中東と地球レベルの文化との紛らかしが求められています。

 日本の人たちの生活住環境も著しく変わってしまいました。

 そうした地球レベルの紛らかしの時代に、日本文化にはグローカル(地域性ある地球的視野)性ある文化としての日本らしさが求められ、さらにはグロースカル(growthcal,地球的視野の発展)な文化としての進展・進化・チェンジの時代を迎えているのです。

 地球レベルのグロースカル時代に、喫茶・茶の湯文化が、常に人間的生活文化としての進展が求められてきた歴史を忘れてはならないのです。

 生活文化として閉塞的・習俗的既視感に捉われ日常からは解離してガラパゴス的チジコマリ・引きこもることなく、不安な時代の人のコミュニケーション文化としての文明性ある喫茶・茶の湯を介した自活力を発揮しましょう。

 信天翁喫茶では、レトロの文化をチャンと理解しながらの発展、つまりは、レトロモダンな日本文化の自活力を磨いて、この不安な時代の心のイケメンある人を目指すのです(「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」)。

 話は飛びますが、今は、安易なバラマキ的形を変えた“公共事業”たる国の補助金への依存・群がりから、自活力を下支えするを新たな公共事業と呼んで最重点視すべき時代であり、その目的は、一人一人の自活力育成がキーであり、そこに信天翁喫茶の存在の意義があるのです。