信天翁喫茶記

  信天翁喫茶・・「政治とカネ」・・

   ・・不安の時代の自活力・・

  「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com/)

 昨日、鳩山首相小沢民主党幹事長が辞任しました。

 『政治とカネ』と『沖縄基地問題』で行き詰まったといえます。

 この二つの問題、課題は、そのまま今日の日本、日本国民の自活力の無さを示す象徴的課題だと思います。

 鳩山、小沢の二人が権力の座についた背景は、民主党政権となっても、トドノツマリは政治における影響力や権力がカネにあることを示しています。

 鳩山首相に代わって、誰が首相になったとしても、所詮、小沢一郎がこの7月の参議院選挙を主導するならは、依然として民主党を『政治とカネ』が支配していることには変わりなしとなります。

 『政治とカネ』問題は。そのまま、国民の自活的問題意識の無さを示す象徴と言えます。

 政治家の金は、表であれ、裏であれ、企業や団体から、国民はカネは出さずに、“補助金を”と言っても、右肩上がりの時代では、“ガス抜き的国民対策はなされた”が、所詮は献金者の方を向いていたのが現実だったのです。

 現代のように、右肩下がりの時代となれば、そうは都合よくはいかなくなったが故が今回の政権交代であったのですが、それでも、日本国家の財政赤字は世界一であり、いつ何時に“ギリシャ”となりかねないにもかかわらず、国民は、「政治にカネは出さないが補助金を」と内向きで自活力の無さが続いています。

 つまりは、表面的な民主主義体制、例えば、相撲協会の理事選挙・選出法のような体質は典型的に蔓延して、深く日本社会を巣食っているのです。

 『今や、一人一人が自活力ある自分を持った人達になって形ばかりではない民主主義の実体化が求められている時代なのです。個人が自活力ある心の豊かさと他人の多様性を認めた上での得心尽の心の絆・連帯ある平和な人間関係を求める』(「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」)でなければならないのです。

 鳩山・小沢体制が、「政治とカネ」問題がわが身となったとき“秘書が、秘書が”では,“案外普通の政治家だなー”となります。

 直ちに、企業団体献金を中止する法案を通せば、二人とも見苦しくも辞任する必要が無かったのだと思います。

 しかし、国民の一人一人が、政治家のカネは企業・団体から脱しなければ、政権の頭を挿げ替えても、我が国の政治風土は続くこと間違い無しです。