信天翁喫茶記

   信天翁喫茶的ワビ・サビの自活力ある生き方・・政権交代・・大澤真幸THINKING「O]創刊2号

     「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com/)

・・不安の時代の自活力を育む・・

  医療は自分自身の健康、生き方に直接的な影響があるにもかかわらず、ナカナカ、自分自身でどのようにしたいかと意思表示をはっきりとしない人が多いのです。

  一方で、社会との関わりが強い政治の問題でも、どのようにしたり、あるべきかを意識した判断や発言をする人も少ないと思います。

  医療も政治も直接的にそれぞれの人が社会的に生きてゆくためには密接な関係がある課題です。

 我が国ほど考えようによっては自由な国はありません。

 それにもかかわらず、実際に自分の意思による選択が行なわれる体質は乏しいのです。

 江戸時代、軍政時代、戦後のアメリカのヘゲモニー(指導権)依存と続く長いものに巻かれる“みんな一緒”を好むヒラメ体質故に個人の意思表示と選択を良しとしない体質が続いています。

 風として吹いてくるような掟に従わなければ村の掟に従わないからと排除しようとします。

 政権交代は、欧米の先進国では、当然のことのように起こっており、お隣の韓国でも軍政期が続いたにもかかわらず、政権交代は頻繁に起こっているのです。

 1989年11月9日のベルリンの壁崩壊によって共産主義体制の崩壊によっても、アメリカ依存型によって経済発展と繁栄に都合よく働き、我が国は不安の時代とはなりませんでした。

 我が国の戦後の政治体制は、1955年体制と言われて自由民主党を主体とする政権体制が選挙によって50年以上に渡って続き、2009年の衆議院選挙によって、はじめて、民主党によって破られて政権交代が起こりました。

 サスガの我が国の国民も、バブルが弾けて右肩上がりの経済成長はとまり、仕事・雇用や家計不安、老後不安を感じるようになって、何となくヒラメ思考では成り立たないと感じるようになったと言えます。

 加えて、お役人さんだけはと信じてきたが、身につまされる年金問題でのイイカゲンサを知るにつけ、このままではと、サスガのヒラメ的自民党政治ではと不安になった結果の政権交代が誘発されたとようです。

 しかし、変わった民主党も、自民党政治時代の金権体質は、党を代表する首相、幹事長を始めとして政治家には党派を超えて続いています。

 金権体質や従来型の政治屋が役職についている状況です。

 政治家は国民の体質を反映していると思わなければなりません。

 そして、アメリカのヘゲモニー体質は続いているために、政治家を始めとして国民的な無思考となっています。

 つまりは、グローバル化した社会となって、政治次第で如何に日常生活に響くかを知らなければなりません。

 どうせ誰がやっても変わらないでは済まされないのです。

 喫茶・茶の湯で言えば、家元制による茶道のイメージしか浮かばないのが大部分だはダメなのです。

 相撲でも、スポーツなのか興行なのかが曖昧なまま、日本の伝統と声高です。

 理事の決め方が談合的なのも日本的伝統の因習でありとなり、つまりは、民主的と装いながらの談合体質は、そのまま相撲の勝負にも伝統的根付きがあると思えてきます。

 国際的な建築について交渉で、談合はありませんと答えているようです。

 
 それでも、政権交代によって、核密約やダムなど公共事業での利権的事実はオープンになったのです。

 我が国の国債などによる借金体質はギリシャのみならずアメリカやイギリスなどよりハルカに多いのです。

 国民の貯蓄が減り、郵貯国債を買わなくなればギリシャどころではない国家的破綻となりかねません。

 それぞれが自活力を持った生き方を求めることなく、ヒラメ的な補助金依存体質が続けばギリシャはよそ事ではなくなります。

 風土的な自活力なき無思考体質は、今も続く記憶的知識を問う偏差値偏重教育にあると考えたくなります。