信天翁喫茶記
信天翁喫茶的ワビ・サビの自活力ある生き方・・インフォームド チョイスする・・
「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com/)
・・不安の時代の自活力を育む・・
私は、1985年頃に、ガンでなくなった患者に、医師、家族などが誰も真実の病状を説明していないと思い、医師、家族、誰の説明や言葉を信ずることも出来ないと死後に出てきた日記に書かれました。
一方で、ガンであることを説明して、患者自身による生き方、医療の受け方の選択をしてもらうように診療した患者の死後に明らかとなった手記に、病状の説明を受けて療養できたことが残された生き方を選択できたと喜んでもらえたのです。
当時、既に欧米では、医療での患者の権利としての自己決定権が尊重されて、インフォームド・コンセント、我が国では、説明と同意と訳されていました。
しかし、診断や治療にあって、説明と同意の前には、患者側が病状、診断法や治療法についての標準的な選択肢の説明が必要条件となります。
つまり、説明・選択・同意の過程が必要なのです。
しかし、我が国では、日本的特殊性と医師、患者ともに選択肢の情報を開示した上での選択する体質にはなく、言ってみれば、従来よりも“医師が行なわんとする医療内容の丁寧な説明と患者の納得”が日本的インフォームド・コンセントだとなりました。
インフォームド・コンセントの一番大切なことは、患者が情報開示された上での選択・同意がなければならないのです。
そのキーが忘れられないように、我が国では、『インフォームド・チョイス』と言わなければならないとして、私は実践しました《「お茶健康記」山中宗直(直樹)著、淡交社》。
ここで問題となるのは、日本では、日頃、医療にかぎらず、お任せ体質があります。
ましてや、医療では、専門家でないから、自分で決められないとお任せ体質は大変強い世界だと思います。
中には、医師の奨める医療を受けなければ、自分は弱い立場だからと何か被害を受けるのではと思う人も少なくありません。
しかし、今や、世の中では、どんなことでも、専門家と一般の人とは知識等にあって、格差のないものはないのです。
それ故に、質の高い、公平な情報開示が叫ばれるのです。
私は、自分の生き方を選択するキーとして、健康や医療での選択権をシッカリと行なうことは、不安の時代の自活力を育むためのレッスンワンになると思います。