信天翁喫茶記
信天翁喫茶的ワビ・サビの自活力ある生き方・・ジョン万次郎の自活力・・NHK「龍馬伝」(4月25日)から
「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com/)
・・不安の時代の自活力を育む・・
NHK「龍馬伝」で登場したジョン万次郎(中浜万次郎)が漂流してアメリカに渡る前に無人島に143日間生き延びたと紹介されました。
ジョン万次郎の自活力を学ぶことが出来ます。
その漂着した島は、既に紹介しました、我が信天翁が意味するアホウドリが今日でも生息する伊豆諸島の鳥島だったのです。
アホウドリ絶滅の危機を救った長谷川博著「アホウドリに夢中」(新日本出版社)に紹介されています。
四国の室戸岬沖ではえ縄魚をしていたときに嵐にあって数日間の漂流をして鳥島にたどり着いたのです(1841年)。
仲間と一緒に上陸してアホウドリを捕らえて生き延びたのです。
無人島生活で143日目にアメリカの捕鯨船に救出されてハワイに渡ったのです。
捕鯨船の船長に見所ありと目をかけられた万次郎は一人だけアメリカ本土に渡って、教育を受けたのです。
船長が当時既に英語も話せない東洋人・日本人漂流者の個性を見出しているところが素晴らしいと思います。
その後、捕鯨船に乗って世界を航海してから、カルホルニアの金鉱山で働いて日本に帰るお金を自ら稼いだのです。
遭難して10年後となる1851年に沖縄に上陸して帰国したのです。
そして、日本の開国に貢献しました。
また、1863年には小笠原諸島から捕鯨に出航し、再び鳥島に上陸して、「大日本属島鳥島」と書いた標識を立てて日本の領土であることを示したのです。
現在も使われている鳥島と言う名前は、このとき正式に決まったのです。
当時、数え切れないほど生息していたアホウドリを食べて生き延びたからつけられた島名なのです。
攘夷、攘夷と叫んで目の敵にしていたアメリカ人に救われ、如何なる環境に直面しても生き延びる自活力を発揮したジョン万次郎と人種的偏見を示すことなくその資質を見抜いて下支えをした船長が素晴らしい。
まさに、信天翁喫茶が求めるワビ・サビに適う自活力育成とその下支えのハウツーのあるべき姿を学べます。