信天翁喫茶記
信天翁喫茶的ワビ・サビの自活力ある生き方・・“ガラパゴス”島から抜け出せ!!
「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com/)
・・不安の時代の自活力を育む・・
今回も吉川尚宏著「ガラパゴス化する日本」からの話題とします。
日本の状況を次のように紹介しています。
「サボテンの葉を主食とするイグアナの子世代は、既にサボテンの下を陣取っている親世代に邪魔されて、サボテンの葉に近づくことが出来ない。ガラパゴス諸島のサボテンの数は自然環境の変化でドンドン減少している。親世代はサボテンの数を増やす努力をすることなく、今あるサボテンにしがみついている。本来であれば、元気ある若いイグアナは突然変異を起こして南米大陸を目指すかもしれないし、あるいは異なる種との混血種を生み出してガラパゴス諸島から抜け出していくかもしれない。サボテン以外の食料を見つけ出してそれにかじりついて必死に生きていくかもしれない。
しかし、一部のイグアナの子供はガラパゴス諸島にいても、このままぬるま湯的生活を謳歌できると勘違いしている。パラサイトのイグアナもあと十年もしないうちに親世代はいなくなり、ストックは食いつぶされてしまうため、パラサイトできなくなってしまう。
そうした現実に目をそむけていてはいけないのである。」
まさに、我が国の人たちの体質や状況を指摘していると思います。
海外に出て、仕事をしたり、留学することに消極的となっている若者層への現状として指摘しているのです。
まさに、巨額の赤字を抱えながら内向き、“攘夷、攘夷”体質が続く我が国の現状の危機を語っています。
いかに“攘夷、攘夷”を唱えようと相撲協会のように内向き体質と談合体質が続けば、国産の相撲取りは、八勝七敗に加えて銀星謙譲大関止まりになってしまう可能性があります。
外国の人たちが参入してくるのは、野球やサッカーのようにアメリカやヨーロッパの国がウエルカム、ウエルカムとなるようにする必要があるのです。
スポーツ界のみならず、外国資本や海外の人たちが参入できるように、国家関係、医療・介護・福祉関係、大学、会社、文化芸術と言えども積極的に海外に開き、交流を進めて、一日の内で外国人と会話しない日がないぐらいの日常茶飯の国にしなければ、日本は特殊と“攘夷、攘夷”の内向き“ガラパゴス化”体質が続き、吉川尚宏指摘の如く、2020年には嘆かわしいことになりかねません。
逆に、海外の先進国のスポーツ界だけではなく、発展途上国群は若者のみならず、段階の世代以上の人たちの蓄積した知識や技術の導入を期待していることは少なくありません。
アメリカの大リーグに野茂やイチローが大リーグ記録を作るほどの活躍をして以来、多くの野球人が流出していますが、アフガンで尊敬されている中村哲にも若者の積極的に続くのが待たれます。
軍隊を出す以上の世界貢献となること間違いなしと思います。
国連を始めとする国際機関が日本人の参加が少ないと嘆いているのです。
“ガラパゴス”島から抜け出すチャンスなのです。
海外にでることに腰が引ける理由として、英語などの言葉が不自由なことが考えられます。
“ガラパゴス”島から出るための信天翁喫茶的ワビ・サビの自活力増強の下支えとなるのは、英語なり、その他の会話が出来るような言葉力を持つことです。
加えて、何か自分が一生懸命となれることを見つけてることが自活力となります。
日本が“攘夷”体質を抜け出して、国の内外に対して自由な開かれた参加、参入を可能としなければ、日本語が国際社会で通用するぐらいの発展をすることは出来ません。
グローバル社会に向かって、我が国が前回述べた如くの携帯電話を始めとするような領域で、国際的ルールや基準から外れては、国、社会、企業や国民も“ガラパゴス化”にマッシグラとなりかねないのです。