信天翁喫茶

   「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com/);:今何故に!!

     ・・不安の時代の自活力を育む・・

      信天翁アホウドリ、albatross)喫茶でワビ・サビの自活力を!!

 前回、アホウドリ信天翁)が地上での動きが緩慢なために羽毛目的で人間による乱獲、絶滅の危機となり、逆に、保護・人口飼育されるようになり、下支えによって復活してアメリカ・サンフランシスコ沖まで飛来するほどの自活力で自然界を生き抜いています。

 人間社会では、今や不安の時代にあって、社会や組織に所属することによる安心感は得られなくなっています。

 江戸時代的地域社会での下支え的な助け合い構造も壊れています。

 我が国の社会では、多くの勤勉な人たちが読み書きそろばんのように社会的に必要な勉強を義務教育たる下支えによって高いレベルに保たれてきました。

 しかし、明治以後から右肩上がり的時代では、西欧列強に追いつけ、追いつけと煽りの思想で画一的な教育によって、国家や企業等に都合の良いような人たちを均一的に育てました。

 茶の湯喫茶にあっても、権威的な茶道を習得することによって社会的な価値を生んできました。

 組織や社会に帰属することが安心・安全な日常生活を保障して、形式的な民主主義社会を築いてきたのです。

 しかし、20世紀末では共産主義国家が破綻して冷戦体制の崩壊、21世紀になると超大国アメリカの同時多発テロ(超国家的紛争・戦争)やグローバルなルールなき市場経済・金融経済主義(超資本主義)による金融危機の派生によって、如何なる国、大企業たりとも何時、如何なることによって破綻・崩壊するか判らない時代となっています。

 如何なる国、企業、富豪たりとも明日はの危機が訪れかねないのです。
 
 企業で言えば、アメリカを代表するGMやリーマン証券、日本の国家的会社JALなどが破綻するのです。

 我が国・日本国も財政的に言っても、いつ何時破綻するかわからないような危険水域にあります。

 西欧的な煽りの文化によって明治以後に多くの人たちが煽られ、邁進してきた結果なのです。

 既存の国際社会、国家、社会構造による秩序の不安、つまりは、既に取り上げましたポランニー的不安の時代にあっては、個人個人の自活力がキーとなると判ります。

 形ばかりの民主主義社会、伝統、権威にしがみつくことでは安心・安心とは言えない不安な時代です。

 そうした時代に、心の絆・連帯感ある人間関係による平和で安らぎのある社会を目指さなければ人類も人間自身による破綻、絶滅の危機を迎えることになります。

 アホウドリの場合とは違い、人間自身による人間のための下支えが必要となってしまいます。

 その前に、一人一人の自活力を育み、実質的な民主主義社会を構築するための下支え教育・社会構築が必要不可欠な時代なのです。

 しかし、今までのような煽り思考ではなく、ワビ・サビ文化が内包する鎮めの思考でなければなりません。