信天翁喫茶記
「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(http://www.sophyrich.com);:今何故にか!!
・・不安の時代の生き方を学ぶ・・
信天翁喫茶では一人一人の喫茶・茶の湯の工夫による生活文化から自活力を学ぶ
現代のようにIT、遺伝子クローン技術、ナノテクノロジーによる素材開発、ロボット技術を始めとする科学技術が導入されて、地球レベルで生活環境・生き方は急速な変化をとげています。
市場経済主義や金融市場主義によるグローバルな流れは、一人一人の人間としての生き方や生活する環境を変えています。
つまりは、多種多様な選択が出来るようになって人それぞれとなり、皆同じの横並びは容易ではなくなったのです。
iPADが話題になっていますが、本を読むのに従来の書籍か電子書籍を選ぶかが問われることになりました。
そして、読書でもITによる新しいスタイルや付加価値が活字・出版の世界でうまれています。
一方で、少子高齢化社会を向かえて、高校や大学などは生徒や学生確保にアレヤコレヤの努力をして躍起になっているのですが、逆に、身近な街では学習塾の開設は盛んで、親たちは子供の塾通いに熱心です。
今や過って言われたような入試地獄時代は終わっており、入学試験のための塾通いは塾側、親側も従来型の入学試験以外の目的があるのでなければ不思議で、その背景を考えさせられます。
従来のような学歴や大企業就職志向ゆえの塾通いでは可笑しいと思えるからです。
現代では過っての武士が武術道場に通って免許を取ることが意味がなくなったように、茶の湯の世界では、茶華道を習い、免許状が婚活力や生活力としての意味は殆んどなくなっています。
そうした社会的変転に、喫茶・茶の湯を茶道として学び、身に付ける意味は何かと考えさせられます。
私は日常生活総合文化であるワビ・サビの喫茶・茶の湯の生きる美意識たる「鎮め」志向・思考をキーとしています。
鎮めの文化は煽りの文化とは異なり、目まぐるしい地球レベルや身の回りの環境変化に、必要不可欠の削ぎ落としによる正直で慎み深く、おごることはないが、心はみやびやかに保つ心豊かな生き方を求めるのです。
そのためには、それぞれの一人一人が大切にする価値観による選択が求められ、自らの自活力を育むことになる選択がキーとなると判ります。