信天翁喫茶記


「鎮め文化」は今や地球規模で必要

 不安の時代の生活文化・・6・・「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、http://www.sophyrich.com/)


 「鎮め」の思考は、「煽り」、「プラス」、「正」の考えに対して、「マイナス」、「負」の考えで、人間がこの地球上で生活するためには普遍的な考えとなっています。

 以下に取り上げますように、「鎮め」の思考なくしてはどうにもならない身の回り、社会・国家、地球レベルの課題が反乱しているのです。

 つまり、「鎮めの文化」は、今や、地球規模で必要不可欠な考えとなっています。


 ・ 「大量生産、大量消費」の考えは、「必要なものを必要に応じて生産、消費」、「地産地消スローフード」の考えが求められています。

 ・ 地球環境を良好に保つためには、炭酸ガス(Co2)産出を制限、適切な状況を保たなければならなくなりました。
 そして、石油などの炭酸ガスを発生するエネルギーから、例えば、太陽エネルギー利用などが求められています。
 自動車なども電気自動車への転換がなされています。
 原子力エネルギー利用も求められています。

 ・ 原子力には、大量破壊兵器として使用される危険があるために、地球レベルの平和利用のための監視が必要です。

 ・ 遺伝子・クローン技術の進歩は、人の命の最も基本的なDNAを操作したり、変更を加えることが可能となり、人の命の再生も可能となりました。

  加えて、動物や植物の発生、成長もコントロール出来るのみならず、新しい動植物を作り出せるのです。
  細菌やビールスなども、人に対して、極めて危険な病原体を作り出せるのです。

 ・ IT技術の進歩は、その使用の仕方によって、人の行動やプライバシーの観察も出来るようになっています。

 ・ 幼児時代から「煽り」思想に追われ、学業、塾通い、スポーツ、音楽にと煽られ、社会にでれば、勝ち組、負け組みとラベルを張られて翻ろうされています。


 人類が進歩、発展させた科学技術や地球レベルの国を単位とした秩序体制は、従来の「煽り」思想だけではどうにもならない状況となっていると理解できます。


 ポランニー的不安と言われるように、人が労働力商品、自然は土地商品、貨幣はサブプライム金融商品のようにバーチャル化した商品となって、人間、自然、貨幣がグローバルな市場・金融資本主義の中で翻ろうされています。

 今や、「鎮め」の思考なくしてはどうにもならない身の回り、社会・国家、地球レベルの課題が反乱しているのです。

 こうした時代に、「鎮めの文化」を思考して、一人一人が人間的な生き方をすべく「自活力」を身に付けなければならないと判ります。