オタピー茶の湯;信天流健康で文化的な生活・1

 オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・85

 俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーとの世界を紛らかす・・43


 オタピー茶の湯は、レトロモダンニズム(RetroModernism)のアートワールド(art world)を日常茶飯に楽しみ親しむことによって人と人との絆を築きながら、健康で文化的、心豊かな生活を過さんとする信天流喫茶なのです。

 「麁相」のこころをキーワードとして、且坐喫茶を介して、直心と得心あるコミュニケーション、一期一会の一回性の緊張のこころを何よりとします。

 「信天流」は、私の先祖の文人・山中信天翁を由来とします。
 
 「信天翁」は特別天然記念物・国際保護鳥に指定されているアホウドリ(阿房鳥)を意味する名です。


 麁相のこころと人との信頼の絆を大切にした山中信天翁の略伝について、岡島良平、及び平松淺光などのネット上の情報から紹介します。

 山中信天翁は、1822年(文政5年)、現在の愛知県碧南市東浦町で沼津藩主のご用達を務める素封家の家に生まれました。

 少年時代は、大阪で学んでいたのですが、父親の死後、父親と同じように、地元で子供たちの教育に熱心に取り組んでいたのです。
 
 弟の山中猷は大阪の緒方洪庵に医学などを学んでいたのですが、信天翁は弟から幕末の騒然と憂国を聞いていました。

 その弟は病死したために、弟の遺志を果たさんと妻に先立たれたのを起に京都に上り勤皇の志士と交わり、安政の大獄に関与したのですが幸いに風流韻事に託して新撰組の嫌疑を避けることが出来たようです。

 鳥羽伏見の戦いでは、朝廷側の食材や軍事費調達の任に就き、公家諸家とも交わり、岩倉具視との親交深く、その許にあって王政復古の大令の創案の起草に尽くし、明治天皇が東京へ遷都の行幸では御用掛を務めました。

 そして、今日の宮城県の知事に任ぜられたのですが、そのために前任知事が罷免されることに心痛して、直ぐに辞表を出してたのです。

 しかし、直ぐには認められずに、しばらく待機を命ぜられ、伏見宮閑院宮北白川宮の家令職を兼務することとなり、政治の世界から隔絶することが出来たのですが、四年間で辞し、1879年には全ての宮家奉職から退き、素志を遂げて京都に隠棲しました。

 京都の下賀茂に住み、嵯峨大堰川の左岸には「対嵐山房」を築いて川を隔てた真向かいの嵐山の景勝を楽しんだのです。

 今もその跡に史跡の標石が残っています。

 信天翁は心血を傾注した新政府の樹立が適うや群雄が競って顕官に群がるのを心苦しく思い、世相を諦観して、政界の汚濁を避け、清潔な生涯に遁れ、詩賦文章に長じ、書画、印篆煮に巧みであったが、純芸術家ではなく、美を絶対とせず、現実生活の餘眥であると富岡鉄斎などの文人墨客との交友を大切としたのです。

 幼少より素封家に育ち、大阪や伊勢に学び、文人気質を身につけ、素朴純情な人柄で、倹約質素で、友情に篤く、正直で謙譲で、清廉潔白な性情で、残された作品には、何の拘りもない率直さが表現されているとあります。

 また、職業専門家に見られない風韻が漂い、人心に一味の清風を送る観があると紹介されています。

 その他にも、篆刻、陶磁器、音律、茶華道香道も究め、書画金石の鑑識にも通暁していたとあるのです。


 まさに、阿房鳥の信天翁は、我が信天流の喫茶を介したアートワールドのキーたる「麁相のこころと人との信頼の絆」に適っているです。

 信頼の絆は、主客直心と得心の会話と余情残心ある一回性の緊張ある会を必要条件とします。

 ただ、信天翁について、私には、「茶湯一会集」の名著者・茶人・井伊宗観(大老井伊直弼)の殺害を支援したことが悔やまれるのです。


 以上、今回は「信天流」の由来とします。


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