オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・79

 俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーとの世界を紛らかす・・37

  生きることは時間に対して絶対的一回性の選択; 平野啓一郎作『決壊』


 『決壊』では、今日的社会にあって、多様で代表的な個人、家族、国家機関も含む社会組織に加えて、ネット社会を通じた家族も含めた個人的や組織的な人と人とのコミュニケーション、絆、信頼感が錯綜した小説のキーとなっています。

 学校も含めた社会、家族、セックスフレンドなどでのそれぞれの人が個人としての価値観によって、その時その場での「価値観による選択」の連続を行っていると言えます。

 つまりは、ニーチェ的に言えば、人は、絶対的時間の一瞬一瞬に、生死も含めて永劫不回帰的な自己決定をしているとなります。

 自らの意志をはっきりと持って、意思決定をしている人や、“本当は、アアシタカッタ、コウシタカッタが、誰それやミンナが言うから”といって、他に責任転嫁をしようとしている人にせよ、絶対的時間の一瞬に自己選択をしているのです。

 その絶対的時間での人それぞれの一回性の選択に多様性が発生する必然性があるのです。

 人それぞれが、その生きている証としての絶対的一回性の選択は何処までの行動が可能かによって、その時代時代で人の社会としての課題が発生するとなります。

 現代では、ウエブ社会の誕生によって、バーチャルな人間関係まで発生することになり、新しく神仙な「価値観による選択肢」が生まれた現状にあります。

 そうした社会にあて、IT,ウエブ社会まで取り込んだ思考、選択肢を発揮するする人たちから既存の閉鎖社会にあってのみ生きている人たちとの思考では、大きな選択肢の直観化に差が、好むと好まざると発生することになります。

 そこに、今日的なコミュニケーションギャップや人との絆、信頼に悲劇が生ずる必然性があるのです。

 人種や性差を超えたセグリゲーション(segregation)が起こっていると言えます。

 そうした状況に、国際社会や国家にあって、民族や貧富、宗教に加えて、知識や科学技術の直観化、駆逐力によって、個人個人の選択肢に質的といえる差がでることになっています。

 そうした「価値観による選択」の差に、どうしようもない混沌が発生しているのが、今日の地球レベルから個人レベルでの人権思想が求められていると言えます。

 言ってみれば、自由と人権、民主主義、個人の責任と義務に介入すべき課題や条件があるかとなります。

 人の平等とはが課題となります。


 私は、グローバル、グローカルの必要条件を明確にして、個人のみならず、社会、国家、国際社会での選択肢に介入できる「レトロモダン(RetroModern)」な文明・文化の創生が求められていると思うのです。

 人や集団での「生の時間に対する絶対的一回性の選択肢」に介入する条件、つまりは、「人や集団の選択の自由」と「死を含めた選択肢の制限や介入条件」を内包する「人の絆、信頼」の醸成が必要なのです。

 言ってみれば、平野啓一郎作『決壊』は、サガン(Francoise Sagan)が18歳にして到達した「群れていても孤独」な社会を個人個人が越えられる文化・文明が人の社会に必要なのだと提言しているように思います。


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