オタピー茶の湯; 日常茶飯の「ここおろ」・・67

 俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーとの界を紛らかす・・25

  オタピー日常茶飯・・侘び・寂びの「こころ」・13・岡倉天心の「The Book of Tea, 茶の本」を読む・・2



 岡倉天心の続きです。

 前回に続く、『THE CUP OF HUMANITY』での続きです。

 「He was wont to regard Japan as barbarous while she indulged in the gentle arts of peace: he calls her civilised since she began to commit wholesale slaughter on Manchurian Battlefields.」

 「西欧人は、日本が平和な文芸にふけっていた間は、野蛮人と見なしていたものである。

 しかるに満州の戦場に大々的殺戮を行い始めてから文明国と呼んでいる」


 詩歌管弦、絵画や書、茶の湯を始めとする平和な文芸の文明的な俯瞰思考による価値性を訴えています。

 NHKテレビ番組で再放送されたばかりですが、日本の文明的な知性者・小田実の最後の病室での発言、指摘は、岡倉天心と共通のベースに立った、今、マサニ、わが国の文化的伝統にそった、日本が選択すべき道でした。

 私は、幸いにも、二度も小田実の最後の知性に触れることが出来たのですが、岡倉天心からも、直接拝承したい気持ちです。

 小田実は、戦後、アメリカは、日本に民主主義と自由 プラス 平和主義をもたらしたと言っていました。

 つまり、平和憲法、取り分け、九条に重要な意味があります。

 岡倉天心も、小田実も、負の思想と不完全性の価値性に基づいた人類文明的な指摘と言えます。


 しかし、私は、小田実には、平和主義については、民主主義や自由とは区別して、アメリカからもたらされたとの認識だけではなく、本来、岡倉天心が主張しているように、日本こそ平和主義、平和憲法のベースにあったのだと言うことです。

 但し、自主性に乏しい受け入れ的選択だったのが残念です。

 しかし、日本的負の思想による姿勢だったとも言えます。

 岡倉天心は、インド、中国に、東洋の理想と源流を求めて、対日感情が悪い時でも、中国人に変装して、調査、研究に勤しんだのです。


 NHKテレビが、明治以後の日本が、無謀な戦争に挑むようになってしまう不幸な歴史過程を解析していましたが、マサニ、岡倉天心が指摘している満州の戦場での殺戮が問題だったのです。

 富国強兵に成功した日本が、平和主義に基づいた東南アジアの自主独立、平和に努め、貢献していたならば、アジアの人たちからの幻滅と失望、愚かな敗戦はなかったのです。


 更に残念なことが、小田実の危惧する平和憲法の象徴たる憲法九条やその精神を取り除こうとの、近年の危険性です。

 私には、日本の伝統を犯す、わが国近代史の二度目の過ちを犯そうとしているとしか思えません。


 日本美術院院展)の元祖・岡倉天心の叫びに、院展の人たち、茶道関係者を始めとする、日本の文芸に関連する人たちには、少なくとも、岡倉天心小田実の指摘する人類文明的な姿勢を、日常茶飯に自覚してほしいものと願います。

 (楽天、ミクシイでは、『低コレステロール血症を改善する元祖・・146・・『脳力』は『素肌美力』、『抗加齢力』に通ず・・56・・イキイキ健康ライフ・・30・・肉食の勧め・18・筋肉中心の牛肉を選ぶために・・8・・・ヒレ & ばら牛肉』を話題とします)

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、『メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15・・「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の血管病変の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9』を話題とします)

 (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・「健康力」の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー「病人」のされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします)

お気に召したらクリックどうぞ → 人気Blogランキングへ