オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・65

  俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす・・23

   オタピー日常茶飯・・侘び・寂びの「こころ」・11・岡倉天心と不完全性


 茶の湯にあって、不完全性の重要さを指摘したのは、開国によって、日本美術や文化が軽視されている時代にあって、その大切さを指摘した岡倉天心です。

 有名な原本は、1906年に、岡倉覚三の名前の英語で書かれた「The Book of Tea」に記されています。

 The Imperfectと言う単語が用いられているのです。

 高らかな天心の思いが伝わってきますので、その前後を、原文のままで紹介します。

 『THE CUP OF HUMANITY』の章に書かれていのです。

 「Teaism is a cult founded on adoration of the beaituful among the sordid facts of everyday existence.

It inculcates purity and harmony, the mystery of mutual charity, the romanticism of the social order.

It is essentially a worship of the Imperfect, as it is a tender attempt to accomplish something possible in this impossible thing we know as life.」(Charles E. Tuttle Co.,1956)

この美しい英語本の翻訳が、「茶の本」と題して、村岡博によってなされ、1929年には、岩波文庫から出版されています。

 その後、多くの訳者による日本語訳「茶の本」の出版が続いていますが、私は、村岡博の役本が好きです。

 上述の部分の日本語訳を紹介します。(岡倉覚三著、村岡博訳、岩波文庫、1929)

 「茶道は日常生活の俗事の中に存する美しいものを崇拝することに基づく一種の儀式であって、純粋と調和、相互愛の神秘、社会秩序のローマン主義を諄々と教えるものである。

 茶道の要義は「不完全なもの」を崇拝するにある。

 いわゆる人生というこの不可解なもののうちに、何か可能なものを成就しようとするやさしい企てであるから。」


 含蓄ある文章だと思います。

 余分な講釈は無粋だと思います。

 私は、何度も声を出して読みたくなるパートの一つです。

 (楽天、ミクシイでは、『低コレステロール血症を改善する元祖・・144・・『脳力』は『素肌美力』、『抗加齢力』に通ず・・53・・イキイキ健康ライフ・・28・・肉食の勧め・16・筋肉中心の牛肉を選ぶために・・6・・・そともも牛肉』を話題とします)

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、『メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15・・「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の血管病変の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9』を話題とします)

 (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・「健康力」の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー「病人」のされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします)

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