オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・64

 俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす・・22

  オタピー日常茶飯・・侘び・寂びの「こころ」・10・不完全性と自然の移ろい


 侘び・寂びの茶の湯の開祖・元祖は、村田珠光だとは、良く知られたことです。

 山上宗二による「山上宗二記」による記述が重要な資料となっています。

 
 その始まりは、村田珠光が、淋汗茶の湯でも知られる奈良大和・古市の土豪古市播磨澄胤に宛てた「心の文」と呼ばれる手紙によると言われています。

 足利義政時代までの書院から抜け出した、侘び・寂びの草庵の茶の湯の始まりです。

 当時、既に確立していた連歌の最高と言われる境地である「冷えやせ」、「冷えさび」から「冷え枯れ」と草庵の茶の湯の境地との共鳴と言えます。
 
 そこには、和漢の界を紛らかすとの価値観は、我意我執による既存の価値観にこだわることなく、良いものは良いといえる自由な「こころ」の持ち様が大切と指摘しているのです。

 しかし、向上心を持ち続けることの重要さを説き、我意我執にこだわることなく、新しいものだけを評価するのではなく、古いものについても学ぶ心を忘れてはならないのです。

 その上で、唐物に対して、和物の備前信楽の焼き物への価値観を感ずることの重要さの指摘です。

 
 草庵での和物の不完全さに感ずる美意識は、既に紹介した、藤原定家が編纂した「新古今和歌集」の詩の「こころ」となっていますが、受験時代の古文の読み始めとなる吉田兼好による「徒然草」に綴られているのです。

 自然にあっての、不完全性の美の美意識と言えます。

 「花はさかりに 月はくまなきをのみ見るものかは」と、自然の美の最高の境地は、必ずしも完全状態と言うよりは、不完全状態から、移ろいに、想像と期待美の面白さを指摘しているのです。

 
 また、村田珠光と同時代に活躍していた、金春禅竹の孫に当たる金春禅鳳の「禅鳳雑談」には、村田珠光の話として、「月も雲間のなきは嫌にて候」と記しています。

 また、「いせ(伊勢)物・びぜんもの(備前物)なりとも、面白くたくみ候はゝまさり候へく候」とあるのです。


 「侘び」、「寂び」の「こころ」は、自然の移ろう無常感漂う不完全性の美に感ずる、「冷え枯れ、やせ、さび」の和歌・連歌の境地への、草庵にあっての茶の湯の美意識が共鳴したことに始まると言えます。

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