オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・62

 俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす・・20

 オタピー日常茶飯・・侘び・寂びの「こころ」・8・負の思想と和歌

 
 茶の湯の発展にとって、和歌、連歌は、切っても切れない重要な役割を果たしています。

 ひらがなの工夫によって、漢詩の世界から日本的和歌の世界が創生されたのです。

 王朝的雅や繊細さの文化と共に、負の思想、鎮めの思想としての侘び、寂びの文化を発展させたのです。

 和歌の世界なくして、侘び、寂びの茶の湯は生まれなかったといえます。

 既に取り上げましたように、嵯峨天皇の時代の喫茶の文化は、歌に読まれています。

 菅原道長も、茶を沸かす時の煙に、こころの心情や葛藤を込めているのです。


 侘びが、冷え枯れる世界をと表現される負の思想を内包しています。

 一方の寂びの世界は、素朴で自然な本質の世界を求める、孤独を好む負の思想がこもっています。

 鉄が人の命に不可欠の酸素に触れて錆びるような、自然な枯れた味わいの世界に通じているように感じます。

 寂びの世界は、藤原定家による新古今和歌集編纂の前後には、既に、生まれた美意識と言われています。

 私は、寂びの世界には、枯れたり、さびたりした後に生まれる新たな芽を感じるのです。


 茶の湯の世界に和歌、連歌の世界を取り込んだのは、村田珠光に続いた侘び・寂びの茶の湯の創生者・武野紹鷗です。

 武野紹鷗は、侘びのこころの歌を次の歌に感じています。

 藤原定家の歌です。

 但し、武野紹鷗自身による選定かは不明のようで、後世の人が、その心情を汲んだ可能性がありますが、私は、侘びの境地がこもった歌だと思います。

 「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦のとまやの 秋の夕暮れ」

 冷え枯れていく世界を感じます。

 千利休の侘びのこころの歌として、よく取り上げられるのが次の歌です。

 藤原家降の歌です。

 「花をのみ 待つらん人に 山里の 雪間の草の 春を見せばや」


 しかし、私は、この家隆の歌には、侘びの「こころ」と言うよりは、寂びの「こころ」を感じるのです。

 「雪間の草」に新しい芽を感ずる、命の息吹は、素朴な自然の世界に通ずる流転の「こころ」であり、寂びの「こころ」だと思うのです。

 「花をのみ 待つらん人」は、侘びや寂びの境地にはマダマダの習俗の人たちを表していると想像すると面白い歌だとポップな気持ちになります。

 
 侘び・寂びの「こころ」には、負の思想に加えて、『時の移ろいに、一回性の輝きとタワムレ、ワルサ』、『絶対時間に対して、不可逆の自然、命の移ろいの絶対的な一瞬』に、完全性を越えた、空なる一回性の「不完全性の美意識」を感ずるのです。

 そこには、価値性への紛らかしが内包されているとわかります。

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