オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・61
俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュ、サブカルチャーの界を紛らかす・・19
オタピー日常茶飯・・侘び・寂びの「こころ」・7・負の思想と一休宗純の墨跡
墨跡は、人の筆跡、書蹟。
私は、子供の頃より、字を見ると劣等生といわれて、優れた画家による自画像の如くに、人となりを示すと、字が下手なことを、叱られ、攻め続けられてきました。
汚名を返上しようと、北大路魯山人による「常用漢字三體習字帖」(五月書房)を教本として、独習に勤しんだこともあります。
墨跡の尊重は、茶の湯の世界では、禅語の一行物の茶掛けとして、茶室の中心的存在となっています。
侘び茶の開祖・村田珠光は、一休宗純に参禅して、圜悟克勤の墨跡を印可の証として与えられたとあります。
応仁の乱による京の町の騒乱を避けるために、一休宗純の山城・薪(京田辺)の酬恩庵には、能の金春禅竹、水墨画の蘇我蛇足、連歌師の宗長や宗鑑などの文化人が集い、茶の湯の村田珠光も参加していたと言われているほどです。
私は、一休宗純の墨跡「諸悪莫作」「衆善奉行」の双幅が好きです。
故事による偈・「諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教」の前の二句です。
竹筆による清規漂う喝を感じさせる大書が素晴らしい。
また、一休宗純の遺偈は、「須弥南畔 誰會我禪」と書して、理解されない人生観、禅の境地を寂する墨跡です。
習俗的堕落をした禅界や世相への改善の可能性を鼓舞していたのです。
表面的な装いや繕いが多い、今日の世相に対しても生きている、人間や人間社会が内包している絶対的、相対的な醜悪化への警告といえます。
狂雲子として、女犯肉食を自ら認めた破戒の乱行への思いが込められています。
価値性の幻想を問うている俯瞰思考です。
骸骨の世界から人間を見た、一休宗純の負の思想だと響きます。
私の一休宗純からの賜り物は枇杷の樹で、酬恩庵に植わっていた枇杷の親樹の基に自然生えた子供枇杷の樹を我が家の庭の中心に移植して育っています。
不思議なことに、その枇杷の樹は、毎年,新しい芽から葉を広げるて育つのですが、冬になると、先端の数枚の葉を残して枯れ落ちてしまうのです。
負の思想によって、余分なものはステよと教えられているようです。
それでも、私は、枯れるのではないかと心配になり、酬恩庵由来の羅漢さん彫りの念珠で、不完全な負の思想を詫び入っています。
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