オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・54

 俯瞰思想; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす・・12

 オタピー日常茶飯・・iPod福田首相


 今や、国際的な国家、官民や学者を含めた超一流の経済会議となったタボス会議に、日本の福田首相も参加しました。

 そして、マイクロソフト会長のビル・ゲイツ、ロックバンドU2のボノなど、アフリカのエイズや貧困救済などに熱心な人たちと会談したと報じられました。

 福田首相は、「アフリカの問題解決なくして、世界平和はない」と積極的に取り組む方針を強調したとありました。

 会談に同席していた、ブレア前首相が、イギリスでのサミットを主催した時に熱心だったことを思い出しました。

 
 その会談での冒頭、ロックバンドのボノ氏が福田首相に、iPodをプレゼントしたとありました。

 そのiPodは、その購入された費用の一部がアフリカのエイズ患者支援にまわされることになっています。

 福田首相は、プレゼントされて、ボノ氏に「あなたの曲は入っているの?」と質問したそうですが、ボノ氏は、「ダウンロードしてください」と答えたと新聞記事に報じられていました。


 このボノ氏による福田首相へのプレゼントにあたり、記事には記載されていないのですが、私は二つのことが気になります。


 一つは、同席したビル・ゲイツ氏は、エイズや貧困救済に、私財の5兆円の寄付をしています。

 そして、将来的には、50兆円に昇る寄付をすると言っているのです。

 福田首相は、ボノ氏のプレゼントしたiPodを受け取って、その一部が支援に使われることを知りながらの場面で、金額の多い、少ないを別にして、ポッケトマネーを寄付したかどうかが気になります。

 アフリカ問題に積極的な国際的な同席者を前に、唯、タダのiPodを受け取りながら「あなたの曲が入っていますか」だけでは、大変、無粋な国際的な感覚にあると言えます。


 次は、「あなたの曲が入っていますか」の質問をした意味が気になります。

 ボノ氏が、自分を宣伝するための曲を入れると思ったぐらいなら、マダ、ゲセ場の小者扱いと勘違いをしたぐらいと言えますが、iPodは、国際的なブレーク商品で、わが国でも、音楽に関心のない人たちでも、自分の聴きたい曲をダウンロードして選択する携帯音楽プレーヤーだと言うことは常識と言えます。

 福田首相が、ボノ氏に、『サッソク、あなたの曲をダウンロードします』とは言っていないと推定されることです。

 もし、従来型のCDやDVDのように、既に曲の入った携帯音楽プレーヤーと思って、「あなたの曲が入っていますか」と質問したとするならば、これまた、大変、国際的なIT機器についての常識、現状や将来に通じていないのではないかと心配になってしまいます。

 こうした国際人の集いにあって、わが国の首相が、国際化した社会の発展にもかかわらず、俯瞰性ある感性に乏しいと思われかねません。

 わが国は、内向き閉鎖社会の中にコモル、独善性思考の国民の多い国だと言えますが、今だ、IT技術の普及した時代にあっても、言語学鎖国状態に近い状況にあると言えます。

 再び、鎖国国家とする覚悟がないならば、日本は引きこもり国家と言われかねません。

 国際的俯瞰性を持った上で、わが国のグローカルな価値観の幻想に惑わされない主体性が求められています

 侘びの茶の湯の始まりが、和漢の界の紛らかしから始まったように、今や、ボーダレスのハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす俯瞰思考が必要となっています。

 (楽天、ミクシイでは、『低コレステロール血症を改善する元祖・・132・・『脳力』は『素肌美力』、『抗加齢力』に通ず・・41・・イキイキ健康ライフ・・16・・肉食の勧め・4』を話題とします)

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、『メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15・・「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の血管病変の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9』を話題とします)

 (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・「健康力」の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー「病人」のされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします)

お気に召したらクリックどうぞ → 人気Blogランキングへ