オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・53

 俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす・・11

 オタピー日常茶飯・・ラーメンズ・1・・同時異話同語


 NHK朝ドラ・ちりとてちんでの「同時異話同意」の面白さについて、前回、話題としました。

 今回は、NHKテレビ番組で、昨年末(2007年)に再放送された、ラーメンズ(Rhamenns)による『TEXT』について、注目したいと思います。

 ちりとてちん、「同時異話同意」の面白さに対して、ラーメンズの『TEXT』には「同時異話同語』の妙があります。

 日本の絵巻物での「異時同図」や平野啓一郎の「同時異話」の小説の試みと同様に、日本文化的特色が込められていると敬服です。


 『TEXT』には、ラーメンズによる『日本の形』(DVDあり)で取り上げた日本の伝統文化を、更に発展させたアート性があると認識できます。

 『TEXT』は、ラーメンズのメンバー・小林賢太郎片桐仁の二人だけによる極めて、アート性の高いコント的舞台公演なのです。

 マサニ、「ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす」を提示しています。

 『TEXT』は、二人による、わが国の現代社会にあっての日常茶飯的な場面での会話の妙と、和歌、お茶などの伝統文化的場面での会話による言葉遊びの面白さが前面となっています。

 日本の言葉にある、同音異意味語(例えば、最低、裁定、再訂など)を巧みに交わした、それぞれ二人で別々の課題での会話がスレチガイながら、お話を面白く進めているのです。

 しかし、表に顕われた会話的面白さのみならず、伝統文化、日本の現代社会の裏にある意味や矛盾を十分理解した上での未来的な課題を提示する文化度の高い公演となっています。

 今後のわが国の文化を考え、発展させる上で、極めて大切な舞台公演だと私は評価しています。

 日本文化のグローカルな面白さを、今後の進展を示唆する、今日的な表現様式として、国際的認知が得られ易いような追求があると言えます。

 その公演様式の演出も、日本的で素晴らしい。

 暗い舞台で、衣装は黒にして、ただ、顔、両手、素足の白さだけによる振る舞いとなっています。

 つまり、言葉の妙と最小限の顔、手足の白さだけの象徴的表現によって、面白さ、内包する意味を浮かび上がらせたのです。

 日本文化にとってキーとなる『負の思想』と『一回性の緊張と輝き』を輝かせていると感心の限りです。

 私が思考する「オタピー茶の湯」が目指す方向を感ずるのです。

 (楽天、ミクシイでは、『低コレステロール血症を改善する元祖・・131・・『脳力』は『素肌美力』、『抗加齢力』に通ず・・40・・イキイキ健康ライフ・・15・・肉食の勧め・3』を話題とします)

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、『メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15・・「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の血管病変の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9』を話題とします)

 (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・「健康力」の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー「病人」のされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします)

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