オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・52

 俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす・・10

 オタピー日常茶飯・・ちりとてちん・3・・同時異話同意

 
 主役で、ドジな若狭が、ライトを浴びるような主役になれないことに嘆くを聞いた、魚屋食堂の幼馴染のシッカリ者は、「人にライトを当てるのも大事な仕事」と忠告していました。

 その重要な親友は、「天災」には冷静になれるが、「人災」には自己判断力に同様する旨言っていました。

 ブリッコ主役ではない朝ドラでの、今日にあって、多くの人たちが「こころ」に留め置くが良い価値ある忠告場面だったと思います。

 先週は、古典落語として、「たちぎれ線香」と「天災」をテーマに、若狭の両親の仲直りを話題としていました。

 私は、「同時異話同意」の妙を背景とした面白さを感じます。

 わが国の日本画の伝統は、最古の日本画と言える7世紀に始まる法隆寺の玉虫厨子の台座に描かれた、お釈迦さんが自分を虎に食べさせる場面(「捨身飼虎図」)や、アニメの元祖・12世紀の絵巻物(鳥獣人物戯画、伴大納言絵巻、信貴山縁起絵巻)などに認められる「異時同図」があります。

 若き天才小説家・平野啓一郎は、試験的な小説「氷塊」(新潮)では、上段と下段に、同時に、それぞれ異なった物語を展開しています。

 つまり、「異時同図」とは逆に、「同時異話」の小説を書いているのです。

 「ちりとてちん」では、異なったお話の展開をしながら、同じ意味合いを内包させていると言える面白さがあります。

 私は、「同時異話同意」のストーリー展開となっているのが素晴らしいと思います。

 日本の伝統的な古典落語をベースにした、今日的な人情の機微を扱う試みが成されていると関心です。

 優等生型のお決まりのストーリーではなく、ドジな現実味のある主役の人生模様的課題と現代的人情の大切さを教えています。

 日本の伝統文化の多くが、家元性的な内向き閉鎖体質にある中で、落語では、師匠の存在はあっても、他の師匠にも教えを超えると早々がいっていましたが、古典落語と現代落語が、「同時異話同意」の進展による栄え、隆盛を願いたいものです

 「ちりとてちん」は、日本文化の今日的課題を考えさせられるのです。

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 (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・「健康力」の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー「病人」のされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします)

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