オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・50

 俯瞰思考; 価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす・・8

 オタピー日常茶飯・・イチロー・2

 イチローは、自分の生き方のポリシーとして、次のようなモットーがあると言及していました。

 ・ 人の意見を聞いて試すが、ダメならやめる。

 ・ 強いものには、戦いを挑む。

 ・ 自分流があり、自己評価は、客観的に厳しくする。
   人の言うことに、唯、合わせない。
   そして、結果を示して、言葉で説明する。

 ・ 自分の可能性を自分で試す。

 ・ 食については、自分の価値観によって、好きなもの、求めるものを好きなように食べる。


 イチローについては、個人主義と利己主義の区別がつかない人たちは、“利己主義”な人と指摘をしてきた。

 ソフトバンク王監督まで、かって、“イチローは、個人主義”の人だと思っていたといっていましたが、私は、マサニ、イチローは、個人主義だと思います。

 個人主義とは、夏目漱石が、『私の個人主義』(岩波文庫)で指摘をしていますように、自己責任を伴なった人権思想なのです。

 権力、金力、集団によって、人それぞれの「価値観による選択の自由」は奪わないことを必要条件とします。


 わが国では、人権、自由と民主主義についての認識が十分と言えるレベルには至っていませんから、個人主義への理解が不完全で、利己主義との混同があります。

 取り分け、仲間内意識の強い集団では、多様な選択肢の内の自由といえる範囲にあっても、所謂不明瞭な背景の力や人物の意に副わなければ、利己主義だとの評価をして、ご都合の悪いことや人物を排除しようとします。

 それ故に、自己判断能力の育成には、熱心とは言えません。

 国際レベルの競争力に欠けるのは、『価値観による選択の自由』の基に、自立的人物育成に努力する体質にないことです。
 
 わが国の教育にあって、欧米に比して、授業時間、塾時間が多いにもかかわらず、レベルが低いのは、何ゆえかと客観的な評価がどの程度の検討がされたのか知りませんが、これ以上授業時間を延ばすことによる、ささやかな国際順位上昇にどれだけのコスト・パフォーマンスとしての教育的意味があるかとなります。


 サッカーの監督だったオシムが、「考えながら走れ」といっていましたが、マサニ、日本に一番欠ける体質、問題点の指摘で、日本の教育のみならず、サッカーやスポーツが、国際的に見て、コスト・パフォーマンスが悪いのは、自己愛の幻想を持った人たちや選手は多いが、個人主義に基づいた、自立的な人や選手が育ちにくい環境にあるからだといえます。

 サッカーで言えば、中田英寿のような選手の育成が必要と言えるのです。

 イチロー中田英寿は、どちらかと言えば、マスコミ的には、好感をもたれてきませんでした。

 野球で言えば、野茂英雄、テニスで言えば、伊達公子が現役の選手時代は、マスコミ的な評判は芳しいとは言えませんでした。

 イチロー同様に、試合に挑もうとする時に、その妨げになるようなことを回避しようとする言動と理解すべき振る舞いに過ぎないのです。

 そのような時に、自分たちの都合を押し付けてはならないのです。

 野球の松坂大輔、ゴルフの宮里藍が、国際的な歴史上の選手たらんとするに欠けるのは、イチロー的な自分流の個人主義に目覚めていないことだと私は思います。


 日常茶飯の必要条件とすべき「こころ」として、イチローが、自分のバットにめぐり合った時のような、感覚的感動のような慣性レベルに到達すべき課題を、イチローは指摘していたのです

 (楽天、ミクシイでは、『低コレステロール血症を改善する元祖・・128・・『脳力』は『素肌美力』に通ず・・37・・イキイキ健康ライフの選択・・12・・イチローの食・2』を話題としています)

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、『メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15・・「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の血管病変の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9』を話題とします)

 (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・「健康力」の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー「病人」のされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします)

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