オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・43

 俯瞰思考;価値性の幻想; ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす・・1
  アニメ・・「メジャー」の少年


 新年のNHK教育テレビで、アニメ番組の、「メジャー」第二部がまとめて、再放映されました。

 中学から高校時代にかけて、アメリカの大リーグを目指す少年・茂野吾郎君と親友・佐藤寿也君を中心とするストーリーです。

 吾郎君は、右投げだったのですが、肩を痛めて、左投げ投手の道を追求するのですが、所謂、自分流を追求するタイプです。

 型破りの気性や言動の激しさがあります。

 一方の寿也君は、両親に棄てられ、祖父母に育てられている優等生タイプ。

 キャッチャーにして、四番バッター。

 知的にも優れた理性派で、枠から外れそうな自己追求型の吾郎君の成長に取っては大切な親友と言えます。

 ここで、話題としたいことは、管理・マニュアル体質社会で、既成・規制の枠には、はまらないタイプの人をどのように理解・育てるかにあります。

 二人の少年は、野球の名門高・海堂高校に入学してして、甲子園を目指します。

 名門・海堂高の野球部は、一軍、二軍、三軍と言える段階を乗り越えて、正選手の座を確保しなければなりません。

 海堂高校は、徹底した管理・マニュアル野球を追及する方針を貫いています。

 例え、吾郎君のように、個人の資質・努力・工夫によって、優れた選手であっても、管理・マニュアルに適応しなければ排除されることになります。

 つまり、わが国の社会や教育体質のみならず、高校野球プロ野球に多い体質です。

 特に、わが国のプロ野球を面白くなくしている体質でもあります。

 型破りの吾郎君は、それ故に、何度と、追放の危機に直面しましたが、実力、管理体質を越える発想、寿也君、チームメイトらの支援によって、何とか乗り越えていきます。

 しかし、二軍の投手として、一軍との甲子園への送別試合に登板して勝利投手となって、自らの意志で海堂高校を去って、大リーグを目指すと宣言するのです。

 その試合中には、二軍のチームメイトのみならず、流石の親友・寿也君もガッカリさせて、ただ受けるだけの捕手となってしまいました。

 それでも、投げ続ける吾郎投手に、寿也君は、自分とのバッテリィーによる夢実現を目指していたことに、自分の親切の押し付けをしていたと気づくのです。

 安易な、既成の閉鎖的な枠から抜け出して、敢て、厳しい道を選ぼうとする吾郎君の意志を踏みにじっていたことに反省するのです。

 他のチームメートも、自分たちの発想を超えて、試練の道を選ぼうとする吾郎君の挑戦を理解しました。

 そして、海堂高校野球部を去るのです。

 アニメ・「メジャー」は、今日のわが国の教育界のみならず、広く蔓延する体質に挑んでいると思います。

 野球は典型的な社会を内包したスポーツだと言えます。

 投手、捕手、内野手、外野手、控え選手、バッター、関連する人たちとそれぞれが果たさなければならない役割があります。

 まず、必要条件として、投手なら投手、野手なら野手、バッターはバッターとしての役割が果たせなければなりません。

 例えば、先発投手は、勝利投手としての権利が得られる五回までは投げられる能力無しでは、いくら、チーム優先と言ってみても仕方がないのです。

 監督は、プロの選手として果たしている役割を尊重しなければ、結局、チームは弱くなる、自分の都合優先でしかありません。

 ノーヒットノーランを続けているプロの投手を、九回に代えるような監督を認めているようでは、意欲あるプロ野球の選手が、大リーグを目指し、日本の野球が廃れること間違いなしと思います。

 サッカーで、オシム前監督から、自分で考えて走れと言われるのは、マニュアル人間として飼いならされたサッカー選手では、国際社会では、通用しないのです。

 つまりは、牧場育ちの野球馬鹿、サッカー馬鹿ではなく、野茂、イチロウーや中田英寿のような自立したプロ選手たる野球やサッカーのオタクを育てる価値観が求められます。


 今日、スポーツ界などのみならず、若い人たちが、海外を目指します。

 音楽界などは、幼年期から海外です。

 高校や大学にあっても、意欲や能力が生かせる海外思考となっています。

 つまりは、閉鎖社会にあっての“人に好かれて、いい子になる”を、親、教育者や社会が“協調性が大切”と言いながら、結局は、自分たちの内輪の安易な都合を優先しているに過ぎないことが、吾郎少年のような若い人たちには肌で分かるのです。

 俯瞰的ゴールを、自己決定権を発揮した価値観で決める吾郎少年の意欲、意志が理解してリードできなければ、アタラ、若者の将来を奪うことになります

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