オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・42

 オタピー茶の湯は、日本のグローカル文化;ハイカルチャー、ポップ、キッチュサブカルチャーの界を紛らかす・・42

 『喫茶・茶の湯』、『煩悩是道場』、『価値観による選択の自由』・・6・・平野啓一郎・4


 平野啓一郎著『ディアローグ』(講談社)での宗教学者山折哲雄との対談・『信仰とエロティズム』(初出「新潮」2000年)は、流石、読み応えがあります。

 是非とも、多くの人たちが読んでほしい、大切な問題を指摘していると思います。

 宗教が内包する課題を理解することが出来ます。

 ここでは、私の関心事を取り上げてみます。

 ・宗教は、『仏教でもキリスト教でもイスラム教でも、人間の守るべき戒律はまず「人を殺すな」から始まります』とあります。

 最近、若者が、銃で人を撃ち殺して、自らは、教会内で自殺をしたというニュースがありました。

 しかも、その若者は、幼年時に洗礼を受けていたようなのです。

 キリスト教では、自殺は認められていません。

 つまりは、若者の生きようにあって、キリスト教の果たした役割は何なのかと考えさせられます。


 また、パキスタンの前首相・ブットが銃撃で暗殺されたと報道されました。

 宗教的な課題に加えて、信条・宗教上の違い、異なる意見に、「赦し」無き殺戮が行われている悲劇だと思います。


 キリスト教イスラム教のように、一元論に基ずく宗教の今日的悲劇の連鎖だと思います。

 英語版で原著は書かれた岡倉天心著「茶の本」(岩波書店)には、「茶の湯」文化が内包する素晴らしい、高らかな日本文化としての発信があります

 その主旨は以下の如くです。

 “わが国が、平和な文芸や文化にひたっていた時には、野蛮国と言い、戦争による殺戮を始めたら、文明国と呼ぶならば、野蛮国に甘んじようじゃないか”

 その精神は、戦後の米国との理想主義的な高揚が幸いして、憲法として、戦争の放棄に結実したと言えます。

 つまり、喫茶・茶の湯文化の文化・文明的な平和思想が、わが国の平和な憲法となる背景だとなります。

 決して、米国に押し付けられたばかりでは、受け入れられない精神なのです。

 しかし、わが国の人類文明的な憲法は、“文明国”として世界に君臨する英国、米国、仏国に始まる「自由と民主主義」を発信した国々では、今だ、戦争による殺戮は放棄していません。

 一方でわが国は、今尚、エコノミックアニマルと“アニマル”と言われて、野蛮人を越えて、「人間」呼ばわりされていない評価が、かの国々には内在していると思います

 高らかに、仏教的信条にあるわが国にしか成し得ない文明的貢献が、平和な憲法には発信されているのです。

 岡倉天心の思いを忘れてはなりません。

 
 『喫茶・茶の湯』は、西欧的な『正の思想』、『煽りの思想』には内包されない、『負の思想』、『鎮めの思想』が大切なのです

 新しい年では、喫茶・茶の湯の美意識たる、日常茶飯の「一期一会」・「人の命は、時間に対して、一回性の緊張と輝き」が、自然に迎えられる「死の必然性」と共に具現化したいものです

 
 (楽天、ミクシイでは、『低コレステロール血症を改善する元祖・・『脳力』は、『素肌美力』、『抗加齢力』に通ず・・32・・イキイキ健康ライフの選択・・7・・『素肌美力』は『こころ』から・4』を話題とします)

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、『メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15・・「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の血管病変の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9』を話題とします)

 (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・「健康力」の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー「病人」のされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします)

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