健康寿命&平和寿命は二足歩行&肉食・雑食がキー・・5・・共食共生のEcological Choice

 縄文時代の共食共生のエコに適う選択(Ecological Choice)・・1

 私は、人類の歴史上でわが日本列島の一万年以上に及ぶ縄文時代が一番好きです。
 日本列島の本格的な歴史の始まりであり、平和で共食共生のエコに適った生活をしていたことが嬉しいではありませんか。
 今日に及ぶ私たちの食文化や日常生活文化に基本的な影響を持っているのです。
 エコに適った人間生活や社会の在り様が問われている現代にあって参考にする必要があります。
 私たちの日常生活や社会では大切にすべきことが多く、地球レベルで学ばねばならないことなのです。
 一万年以上の長きにわたって人間どうしの殺傷の遺跡を残していない平和な母系人間関係社会だったことを忘れてはなりません。
 しかし、弥生時代になると男中心の社会となり、人間同士や集団での殺傷が起こるようになりました
 縄文時代は、母系制家族社会であり、弥生時代は父系家族社会に変わったことが大きいと私は思います。
 縄文時代は、血縁関係で結ばれた母系の社会であり、弥生時代からは父系の地縁関係の社会となったのです。
 母系家族の平和性に対して、父系家族が貧富、格差、権力、テリトリーの内包する課題によって暴力性が人間関係に発生し、今日では地球レベルの危機的状況でありエコ的にも危険状態にあります

 一万五千年に及ぶと言われる縄文時代は草創期、早期、前期、中期、後期、晩期の六段階に区分されています。
 草創期;紀元前1万1000年ぐらいから8000年・・新石器時代の土器文化の始まりです。
 早期; 紀元前8000年から4000年・・縄文のある尖底深鉢土器の始まりと広がり。
 前期; 紀元前4000〜3000年・・竪穴住居の大型化と室内に炉が設けられ、煮沸用の円筒形平底深鉢や浅鉢による煮炊きが盛んになり、彩色土器(保存用となる)も出現した。食器としての機能を持つ土器の登場。
 中期; 紀元前3000〜2000年・・発展期。大規模集落が作られるようになり、食料保存用の貯蔵穴も作られた。埋葬、祭祀の場、墓地が作られるようになった。土器製作も食生活用の土器のみならず、甕棺や埋甕、双口土器、釣手土器、有孔鍔付土器などの縄文時代を特徴つける土器が作られた。岡本タローで有名になった火炎土器、渦巻き文土器もこのころ作られた。堀立柱建築などの巨大遺構もこのころから。
 後期; 紀元前2000〜1000年・・雑多な廃棄物が見つかるようになり多彩な食材が用いられたことを示す。特定の者が大量に捨てられるようになり、食料が一度に集団によって処理された可能性を示す。組織的な食糧生産が行われるようになったことが判る。
 晩期; 紀元前1000〜300年・・大がかりな漁労がおこなわれるようになり、水田稲作も開始された。

 縄文時代は氷河期が終わって温暖化が進んだ時代。
 採集、狩猟・漁労のみならず、クリなどの栽培からはじまり稲作などの農耕や犬などの飼育、ブタなどの家畜化も始まった可能性があります。
 カキの養殖も始まったと言われます。
 クリのみならず、クルミなどのドングリでは、あく抜きがおこなわれるようになりました。
 特別のあく抜きの工夫が必要なトチのあく抜きも行われたのです。
 こうした堅果類の食材は、エネルギー的に言っても米より高いのです。
 また、カロリー的のみならず、米、麦、アワ、ヒエ、ソバなどより生産性も高いのです。
 堅果類は主食、救荒食として大切です。

 それ故に、我が家にはトチの木やクヌギの木を植えています。
 我が家の救荒食は、虎屋黒川の夜の梅、面影の羊羹の保存のみならず、堅果類に加えて、各種の果物類や美味しい食用になる草木を植えています。
 邪気を払う桃、梅、ブドウ、アケビ、柿(市田柿、次郎柿、富士柿)、柘榴、日本無花果、日本ビワ、紅玉・津軽のリンゴ、柑橘類(夏蜜柑、甘夏、ネーブル、セトカ、カワチバンカン、柚子、レモン、マンダリンなど)、チェリー、杏子の各種などなどです。
 茶、タラ、エゴマ、シソ、フキ、三つ葉ユキノシタタンポポツワブキなどと思い出すままの食材となる草木もあります。
 クランベリー、ブラックべりー、ブルーベリーやハーブ各種。
 つまりは、日頃から縄文時代的な食生活を楽しみたいのです。

 日本食の家庭的な集団の食の中心は、イノシシやシカなどや葉物、根菜類を加えた煮鍋料理が縄文時代からの伝統であることを忘れてはなりません。
 私は、煮鍋料理を自分でするのも好きで、今夕の中秋の名月には、小原和紙の作家・柳瀬隆博さんからもらったイノシシを味噌煮鍋として楽しむ予定です。
 米粉を使った月見団子を作って、私が「嘯月」の銘をつけている満月を感じることができる亡き八代目長江長吉の遺品で命をかけて挑戦した酸性ガス法による茶碗でスキ茶寄合風の茶を飲もうと思っています。
 私は、鍋料理を中心としたスキ茶寄合を大切にして煮鍋料理を囲む食事スタイルを共食共生の中心とするのは縄文時代の一万年以上の殺戮・戦争のない平和な歴史を引き継ぎたいからです。
 女性が中心となり主導した出雲のボテボテ茶、四国の碁石茶粥、奈良の中曹司の振茶、愛知・足助寒茶などと鍋釜を囲む共食共生を育む「スキ茶寄合」に縄文を感じたいのです。
 
  参考書
  1:「日本人は何を食べてきたか」原田信男、角川ソフィヤ文庫
  2;「日本食文化史」江原絢子ら、吉川弘文館
  3:「日本の食文化史年表」江原絢子ら、吉川弘文館
  4:「縄文人に学ぶ」上田篤、新潮新書
  5:「続食の体験文化史」森浩一、中公文庫
  6:「四国・食べ物民俗学」近藤日出男、アトラス出版


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