頤医の適適考・・16

  行く年くる年!! 多様性と持続可能性を求めて新しい年に向かって!!


 椎間板ヘルニアに悩まされた1年が終わろうとしており、死ぬまでは体にメスは入れないでと考えていたが、二本足歩行とチャレンジしようとする人間らしさの意欲が奪われて考えを改めた。
 新年早々には手術を受けることにした。


 12月初旬にカナダから国際結婚をした娘と五歳と三歳の孫娘が新年初旬まで滞在している。
 英語、フランス語、日本語の三カ国語を話す二人は2週間の予定で幼稚園に通った。
 何の意識なく年末の幼稚園でダンスや餅つきなどを経験して楽しんだ。
 カンダでは日本語の幼稚園には通っていないが特別の違和感は感じていないようだ。

 この25日には娘婿も加わって三日前からは家族そろって彦根と京都へ車で出かけた。
 私は腰が痛くて見送りには出なかったが、五歳の孫が“おばあちゃん!炬燵でゆっくり休んでね!”と微笑みなが手を振って言ったという。
 多様性にごく自然に対応しているのを感じた。


  最近読んだ本にTEDに二回出演した注目のシェフで食の未来を追及するダン・バーバーの訳本「食の未来のためのフィールドノート 上下巻」を読んだ。
 頤医が本年特許を取得した「健康栄養食パン」でパンを代表として求めた方向性と一致しており、頤医流にまとめれば、「持続可能性ある多様性ある農場から食卓へ Sustainable diversity of farm to table」だ。
 そして、食文化の民族的研究家・石毛直道の近著「日本の食文化」は、少し前の八月に出版されたアメリカ文化を追及する東理夫著「アメリカは食べる アメリカ食文化をめぐる旅」とともに現代の食を考える上で大切な問題があるとわかる。
 さらに、本年は近著で言っても食を考える上で問題提起する大切な本の出版が続き、地球レベルで持続可能性と多様性ある食の未が重要にして切迫した問題であることがわかる。

 さらに、前述に紹介した本年に加えて本年に出版された大切と思う参考本を紹介したい。
 「被差別の食卓」を出版した上原善広著「被差別のグルメ」、イスラム文化研究家の八木久美子著「慈悲深き神の食卓」などがある。
 「National Geographic」が2014年から15年にかけて八回にわたり50年後の世界の食を取り上げた地球レベルの食は如何にあるかを提起し、考えさせたことからも大切な切迫した問題なのだ。
 迫りくるTPPによる我が国の農業の未来を考える上でも世界レベルで考えるべき課題として重要だ。


  磁場とソーラーを受けて永久に回転し続けると言う地球儀・MOVAグローブを見つめていると地球が光に照らされ続けてほしいとの願いが湧いてくる。
 さらに、本日、NHKBSプレミアムテレビ番組で再放送された一週間の「チョイ住みinフィレンツェ」で日本料理家でパリなどの日本大使館で料理長を務めた斉藤辰夫が若者俳優の渡部秀を相手に過ごしていた。
 五十九歳の海外生活をした経験にもかかわらず、一週間の若者との生活と異文化にふれて「もっといろいろなことを経験して挑戦したいと!」と感動し涙をこぼしていた。


  孫たちや斉藤辰夫氏のように、頤医は来年には七十六歳にはなるが、“腰が痛いと動く自由と持続的に同じ姿勢を続けられない”を理由に引きこもってはいられないと2015年の年の瀬を迎えて、「適其適 雲脚其空 空雲脚即宇宙」の心に生きたいとの新年への願いだ!!



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 私が著した本信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」に続いて、私の近著で「ワンピース」のシーンやキャラクターについて、しばしば出てくる「Dr.ビュート流健康寿命&平和寿命を延ばすガイド本」が、Dr.BEAUT・ソフィーリッチやアマゾンのネット書籍販売とKindle電子版として出版、発売しています。