頤医の健康アドバイス・・14

    五穀豊穣の祈り、感謝を忘れるな!・・・白い米 & 白い小麦を生産するために人間の健康障害、動植物や地球環境を破壊している!(米は糖質リッチ化! 小麦は糖質とグルテンリッチ化!)

 利益、生産性&“うまみ”を指標とした白米、白い小麦を主とした農耕は、人間の健康、動植物の生態みならず、土壌、地球環境をこわしている。
 

 地域特性ある神社でのお祭りは五穀豊穣の収穫に感謝して開かれていたのだ!!
 ところが、近年は町おこしの催しとしてイベント化しており、本来の五穀豊穣への感謝の気持ちはほとんど重んじられていないように思う。

 それもその筈で、昨今では水田や小麦畑を見てもわからない人が多くなっている。
 つまりは、産地と消費者とは乖離してしまっているから、どのように農耕や食べ物生産がおこなわれているがかわからなくなっている。
 加えて、食品化学によって産生されるようになった前回取り上げたトウモロコシによる人工甘味料のみならず、マヨネーズ風やしょう油風なども原材料は化学成分だけで加工食品として生産されているのだ。
 ペットボトルお茶飲料もほとんどが科学的に合成された成分を用いた加工飲料として製造されてれており、凡そ、急須から抽出するお茶とは違ってしまっているし、そうした茶葉を用いた茶の飲み方を知らない人が多くなっている。
 日頃、一日にどのくらい如何様な加工食品を食べている人がほとんどだ。
 “日本食は安全だ!″とする表示の仕方に問題があるからだ。


 生産性、利益&“うまい”を指標に、米や小麦も生産性と好みによってダン・バーバーが単一化している危険がある。
 アメリカのシェフでTEDなどに数回出演しているダン・バーバー(『食の未来のためのフィールドノート 「第三の皿をめざして」上;土と大地)』)が〝科学的な方法で収蔵する土の健全化できるのか″との警告していることに耳を傾けなければならない。
 さらに、「土はすべての動植物の成長に関わる」「ひいてはその場所の文化にも影響をおよぼす」と言っているが、頤医も、その通りだと思う。
 人の健康と同様に農産物も「良いものを食べれば健康になる」のだが「単に野菜や果物を食べることだけを意味しない」し、化学肥料で成分を補えばよい訳でもないのだ。
 土壌の力は、分析した化学成分の混合、つまり、化学肥料で補えばよい訳ではない。


 日本列島各地に残るお祭りは、その地域の特色を文化的に残しているのだ。
 神社に備える感謝の食材は、その地域での産物を奉納して直会と共食共飲をした歴史だった。
 しかし、明治になって、米を中心に全国の神社に奉納すべき食材を均一化してしまった。
 つまりは、ご都合主義的な米中心の神がかり的中央集権国家を築くために、地域特性を自然とした五穀豊穣への感謝の気持ちを失わせてしまったのだ。
 お蔭で、ダン・バーバーの言うように土壌は自然環境や地域特性とともに加えて、米、小麦中心の農耕の飢饉を誘発する可能性を秘めながら、糖質中心の"健康食〝によって、わが国では、BMⅠは"正常゛だが、腹部肥満・内臓脂肪肥満となっている人が多くなっている
 頤医は、BMIは正常の人たちが長寿ではない結果になっている一つの理由だと考えている。


 五穀豊穣とは、わが国が敗戦後の経済成長をするまで多くの人たちの日常の食習慣への生産者、消費者による自然神への祈りだたのだ。
 五穀豊穣は、縄文時代以来の平和な地域特性に感謝した祭りが深く根付いていたと頤医は考えている
 江戸時代の米中心であるために起こった四大飢饉で多くの餓死者を出したことを忘れてしまったのだ。
 ダン・バーバーが言う土壌と環境破壊によって米、小麦依存の農耕・化学食品中心の食生活は再び世界的大飢饉飢餓が起こり得ると頤医は想定している。
 江戸時代の上杉鷹山が米増産では飢餓者が出るのを救えなかった寛永の大飢饉対策を反省して、自然界の動植物を大切にした政策によって享保の大飢饉では一人も餓死者を出さなかった教訓を忘れてはならないのだ

 
 糖質依存の健康食神話から脱して、腹部肥満・内臓脂肪肥満を改善すると同時に、縄文以来の五穀豊穣に感謝する心を呼び戻そう
 加工糖質によるスウィート中毒、グルテンフリーによる消化器症状や免疫不耐性を脱却するような食習慣を、フレイル予防となり健康寿命はハッピーになる!




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